先日のマープルさんの稽古場に向かう途中の出来事。
僕は駅前にあるビルの前を歩いていました。
ビルの入り口には2、3段の小さな階段と短いスロープがあって、業者のおじさんが小さな台車で荷物を運んでいたんです。
別になんともない日常風景なんですが、なぜか僕は歩きながらそのおじさんを凝視。
「よいしょ・・・よいしょっ」とおじさんが台車を押すも進まない。
「あ、よいしょ・・・こらしょっと!」でスロープを上るおじさん。
ほんの数秒の出来事。僕は5、6歩ほど進んだのかな。
そして・・・『あ!!そっか、そういうことか!!』と気付いたんです。
こんな時は、さっと駆け寄って、「手伝いますよ(^-^)」って軽く手を差し出せばいいんだと。
たったそれだけのこと。たったそれだけのことに生まれて初めて気付いた感じです。
仕事中とか知り合いだったら、ササッと手伝うけど、通りすがりの知らない人にでも同じことをそればいいんだと。とても簡単なこと。
別にそのまま通り過ぎてしまっても薄情ってほどのことじゃないと思いますし、
そこで手伝ったからって特別親切ってことでもないと思います。
普通のことなんですよね。ただ、そのちょっとした普通の優しさが自分に欲しいなって思いました。全然たいしたことじゃない、僕にも絶対出来るはず。
人に優しくするって、ちょっと照れます。僕らはシャイなのです。
「余計なお世話だったら、どうしよう?」「偽善者だと思われたら嫌だな・・・」とかね。
いやいや、簡単簡単。
もしも「余計なことすんな!」なんて怒られても「ごめんなさい(^-^)」の一言でいいし。
腹を立てたり、恥じることじゃない。
今回は気付きを頂きました。きっとまた違う場所、違う形で、同じチャンスに恵まれるはず。その時は、不器用でも良いからササッと動こう。
躊躇したり見落としたりもするだろうけど出来る範囲で。
優しくありたい。
風に吹かれて エレファントカシマシ
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