うちの知り合いのおっちゃんなぁ、入れ歯、舌ではずしてまた
上手に舌ではめるんやわ・・・
子どもんとき、もっぺんはずしてみて・・・ちゅうて
なんべんもせがんだこと、思い出してもたわ。
鶴瓶師匠の「青木先生」っちゅう落語で・・・
またな、師匠の入れ歯をはずしたり、はめたりする仕草が
おっちゃんとおんなしやねん。
あんまりおかして、笑いながら涙ながしてたわ。
青木先生は師匠が高校生の時の国語の先生である。
総入れ歯を外したりはめたりしながら、授業をするのだ。
で、生徒たちは先生驚かすために、
いろいろ悪さをするのだが、先生はびっくりすると
「ピィッ・・・」という音をだす。
青木ピィッ・・・が聞きたくて、毎回手の込んだ
仕掛けをする・・・その顛末は・・・
いやぁ、師匠には、ほんま、泣かされてしまいましたわ。
大トリは古典落語の「八五郎出世」
この演目も、やっぱり最後は
ホロリ・・・と涙が落ちる。
美人で頭も言い妹・お鶴がお殿さんに見初められ
お世継ぎを産むのである。
ちょっとできそこないやけど、気のいいあにやんが八五郎。
お城に召された八五郎のしっちゃかめっちゃかぶりが
観客を大爆笑の渦に巻き込むんやけど、
最後の落ちは・・・言わぬが花?
妹の名前がお鶴・・・だったというのがミソである。
さて、家に帰ってきて健さんに
「誕生日プレゼントのチケット、おおきにな。
めっちゃ、楽しませてもろたわ」
って言うたら、
キョトン・・・とするではないか!
「健さん、もしかしてうちの誕生日、忘れとったん?」
「いやぁ・・・あの日な熱出してしんどかったしな・・・」
コラ、コラ・・・ごまかし笑いすな!
サプライズな誕生日プレゼントや! って
喜んどったうちは・・・まるっきりアホやないか・・・