こどものころ、家におやつなどという高級なものは
存在していなかった。
5円玉か10円玉を握りしめて、駄菓子屋さんか紙芝居で
「なんか」を買えるのはいいほうだった。
あるとき、幼なじみの薫ちゃんの家で「シュークリーム」なるものを
おやつに出されたときは、世の中にこんなステキな「なんか」が
あるのかと感動した。
「なんか」というのは、おやつのことである。
大人になって、お金を稼いだら、シュークリームを飽きるまで
食べたいと真剣に思った。
このシュークリームは神楽の小堀のだと知ったのは、
それから間もなくしてである。
甘いものは苦手なわたしが、唯一、飽きるまで食べてみたいと
思った初めての「なんか」・・・シュークリームは
いまでも大好きだ。
ただ、今どきのシュー皮が硬いのは苦手である。
昔ながらのやわらかなシュー皮の小振りなものが一番だ。
なんで急にシュークリームかって?
Facebookで小堀のお菓子屋さんが115年を迎えるっていうのを
見たから・・・
ちなみに、飽きるほどといっても最高3個しか食べられなかった
わたしです。