はるみのちょっとTea-time

日々の暮らしのなかで感じたこと、市民運動のことなどわたしのことばで、つづります。

米寿記念・井加田与吉展

2007-11-16 | 映画・音楽・演劇・絵画など芸術関連

2007年11月16日(金曜日)
 「春を待つ」という
作品の前から、わたしは
動くことができなかった。
ドクン・ドクンと
心臓の鼓動だけが
わたしを支配していた。
鼓動が絵の中の船と一体になり、
船も、ドクン・ドクンと
息づき始めた。

 黄色とオレンジ色の炎のなかから
船は、わたしに向かって
突き抜けてくるようだった。

 だれもいない会場で
いったいどのくらいその場所に
釘付けになっていただろうか。

 船が生きていると思った。
わたしも生きているんだと
涙があふれた。

 見にきてよかった。
ほんとうによかったとこころから
そう思った。

 14日から、プラザ萬象ではじまった
「米寿記念 井加田与吉展」

 ずっと、敦賀のまちで
船を描き続けてきた
井加田与吉さんは、
最もジーパンの似合う88歳だ。

 おしゃれで、陽気で
お酒をこよなく愛する井加田さんは
とても88歳には見えない。

 原発のことやまちづくりに
厳しい意見を言い放つ気概も
ずっとかわらない。

 「春を待つ」の絵には
2007・11・10の日付が
入っていた。
88歳を迎えた井加田さんの、
絵にこめた熱い思いが、
生きることの厳しさ、すばらしさを
そして感動をあたえてくれた。

 ぜひ、あなたも
「井加田与吉展」に足を運んでほしい。
ほとばしるエネルギーと
情熱にふれてほしい。
きっと勇気づけられるから・・・
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