2010年9月20日(月曜日)
おい! はよ来てくれ!
すぐ降りてきてくれ!
頼む! はよ来て!!!
朝9時過ぎ、健さんからの悲痛な叫びにも似た電話・・・
なんやねん?
なんちゅう声だしとるんや・・・
ヘビが・・・ヘビが・・・神さん棚の下におるんや!
あの風体や図体からは想像もつかんような
今にも泣き出しそうな声で助けを求めている健さん。
そう! 健さんは怖がりなのだ。
とくに、ヘビは一番の苦手・・・
しゃあないな~・・・と駆けつけてみれば
いやあ! ほんまに大きいヘビやな!
1メートルはありそうやでぇ・・・
のんきなこと言うとらんと、はよなんとかしてくれ!
いやいや、こりゃ我が家の主さんや・・・
へたに追い出すわけにはいかん。
別にかみつくわけでもないし、
あんたみたいに、体温の高い人のそばには
ぜったい寄ってこんから・・・
このままそっとしといたり!
そやけど、そこ通れん!
神さん棚の水もかえれん・・・
頼むしそばにおってくれ!
わたしの小さなかぼそい背中に隠れるようにして
(隠れられるはずもないけど・・・)
肩につかまる健さんの指先は、ほんまに震えとるし・・・
水を取り換える間も、
おってや、おってや・・・行かんといてや・・・と
懇願し続ける健さん。
抱いて寝るほど好きではないけれど、
健さんのように毛嫌いするほどでもないヘビ・・・
まっ、急に出くわしたら、
ほらちょっとはびっくりするけどね・・・
イモリでもあんなに大騒ぎするぐらいやから
しゃあないけど・・・
主さん、主さん、はよどっか行ってちょうだい!
姿かくしてちょうだい!
な~もしませんから、家を守ってちょうだい!
1時間余り、あ~だこ~だと言い合ってるうちに
ヘビさんはスルスルとどこかへ姿を消していった。
あ~! どこにおるかわからんほうがもっと怖いやんけ!
おめがおらんとき、出てきたらどうすうんにゃあ!!!
主さんやさけ、家を守ってくれとるんにゃし、
そうや! お金も入ってくるかもしれん!
ネズミかて、食べてくれるし・・・
縁起がええでぇ・・・
がんばって、商売にせぇだしな!
なんとかなだめすかして、ヘビ騒動はおしまい・・・
今日はこれで終わったけれど、
また姿を現したら、ひと騒動やろなぁ・・・