健さんとふたり、小浜の町を歩く。
芝居小屋が移築され、新しい街並みができつつある。
いっぽうで、鯖街道の起点があるいづみ町商店街は
開いている店が、数軒あるかないかの状態だ。
一時は、ごったがえすほどの観光客でにぎわっていたのに・・・
30年来の馴染みの店・大谷食堂で昼食をとる。
朝の連ドラ「ちりとてちん」のころには、
この店の前にも、お客さんが列を作って並んでいたものだ。
この商店街もやがては、とりつぶされ大きな道路になるという。
新しい街づくりの陰で、ひっそりと朽ちていく商店街・・・
「道の駅」ばかりが注目を集め、観光客を集める観光行政で
ほんとうにいいのだろうか?
この町で暮らす人たちが、しあわせならこその街づくりを
考えていくことが、未来へつながるはずなのに・・・