
31・4・10、
[人間すべて、人に苦しめられる部分よりも、自ら我を苦しめる部分が多い]
御神尊様のご生涯は、人間探求そのものでした。
[世に知ること多しといえども、我を知るより大なるはなし]とあります。
自分の行動、習慣性、を知ること、これより大切な物は無いと言われています。
つまり、人間の性(さが)に対する、気づきがはじまるのです。
人間の性(さが)とは、自善多悪、自己中心、の習慣から身についた心グセです。
どういうものか、自分が思うほど人に苦しめられているわけでもないのに、すごく苦しめられていると、思い込む習性があるようです。では、『自ら我を苦しめる部分が多い』と、偏った考えを克服することができるのでしょうか?
そのために、どうしても、潜らなければならないのは、『反省、懺悔、改善、向上の悟りの、四門』です。この道は祈りを持って、一歩一歩、階段を上るように進むのです。
他との比較はさておいて、自分の中の自分を見つめ直し、祈りをかさねたいものです。
そうすれば、[人は見ゆれど、我は見えず]は逆転します。
いくらかなりとも、自己と他者の関係が逆転することは、運命そのものも、ふしあわせから幸せに転換することになります。『今のままでは、今のままで終わる』何も為さずに、人生を終わることを、厳に戒められています。