令和3年4月13日人生の処方箋
『天地に 祈る』
けさは「天と地に祈り、人に祈る」という、命の道のことです。
四国のお遍路は、目的を持つ人と、夢破れて放浪の人とがいます。
現代ではウオーキングで歩く人もいます。
かつて様々な人生に翻弄され、たどり着いた放浪の人々がいました。
東大を出て将来を嘱望されながら、酒癖と不義理を重ね放浪のすえ、四国の寺院でなくなった俳人がいます。
その折々の苦悩を俳句で表現し、その句は多くの人を魅了しました。そして俳句の喜びを広めたものです。しかし、一家を路頭に迷わせたまま、自ら句は作れても人生の喜びは作れませんでした。
かたや私の師は、四国の山野に天地のはたらきを悟り、苦悩者を救ったものです。放浪者は愛に飢え、師の遍路は天地に祈り、慈悲の救いをあらわすものです。
天地に合掌するだけでなく人に合掌し、祈りを生活に生かすことが命の道です。やります!
令和3年4月12日、人生の処方箋
[幸せと思えば すでに幸せ]
世間では、さまざまな幸せの表現があります。
『幸せになれそうなら、もう幸せ』とか。
『努力で幸せを手に入れた人は、すでに幸せ』とか。
『待っているだけでは幸せはこない』とか。
『幸せは、義務である』などと、キリがありません。
それだけ実体はなくとも感覚ですから、山のあなたに住むという幸せをたぐりよせたいのです。
人間心は不思議なはたらきがあるものです。私の希望のない青春時代に、突然目の前に現れた方のことばに心機一転、また(神気一転)喜びの涙の中から、萌え上がる新緑のような人生が立ちのぼるのです。
御神尊様の前に立つ、私の涙は過去と訣別の転心の涙。聖主様の私へのひとことは『今が最高の幸せ』とありました。
なに、今に生きる私たちは『今が最高だなぁ』といえば、そうなるのです。やります!