
元年、5・11、性格と信仰※1
[嫉妬は心の敵、虚栄は破滅の基]
若い頃から、『愛情と同情』の違いを見せられてきました。自分がどん底の時には、助けてくれる人に、恩義を深く感じたものです。ところが、こちらが立ち直り生活にゆとりが生まれると、手のひらを返したように、冷たい付き合いに変わることもありました。
のちに道を学び、これを《同情》ということを知りました。《愛情》は、相手が良くなればよくなるほど、偕によろこぶことです。しかしこの心情は、祈りの心で、神の慈悲を受けて、生まれるものです。
おかげで、多くの愛情深き友を、得ることができました。
一方《虚栄』》は、我を忘れて背伸びをし、人を見下し、言葉や態度で、大事な人間関係をそこなうことになります。見せかけで、肝心の相手を思いやる情に欠けてきます。やがて、家族友人さえ失うことになります。
《因果は巡る》という道理があります。『妬(ねた)めば、妬み返され。』『虚栄を張ればぎゃくに、見下され』『相手にしたことは、必ず自分にはねかえる』のです。
これでは、自分を見失った生き方です。
この生き方から、抜け出すには、『まずは、人の幸せを願い、我が身に巡ってきた、幸運を人様のおかげと感謝。人のために力になる』ことです。
そこには、《嫉妬や虚栄》はなく、あるのは《喜びと感謝》のいです。
それが善因となり、身の丈に応じた幸せが巡るのです。