天地公道(人生の処方箋)

私達人も天地自然に生かされて、
人力を尽くし、自分の運命を切り開きましょう!

見えない風

2020-10-18 20:49:00 | 運命と心
令和2年9月13日
[船は見えても風は見えず]

ドイツの哲学者、ニーチェは19世紀を代表する哲学者です。
晩年は心身を病み、『疲れているときは、反省をしたり、振り返ったり、まして日記を書くものではない』といっています。

疲れきったときの反省は、鬱への落とし穴というわけです。
そこには、運命の実態を知らない苦悩がうかがえます。

船とは体のことであり、体に現れた症状ばかりに囚われるのが人間です。
荒波を見ても原因は不明です。しかし、その原因は風にあるといわれます。
風は目には見えず、波浪に弄ばれる船しかみえません。

凪ぎの海、波静かなりです。運命の激浪も風にありです。
そこで『心は運命の製造者なり』心の風がやまない限り、体に現れた波、すなわち病いも事情もまた解決できないのです。

風が波を起こす、その風とはひとことでいえば、自他対立によって生まれる不平不満にあります。
その人間関係に人の欠点、欠陥が見えてしょうがない人は、嵐の前の静けさに日常的に晒されているということになります。危ない!やります!

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