アラスカ海岸の外れの海は、通常、冬の氷の覆いの量に関係なく、春ごとに植物プランクトンの花で活気づく。これらの花は、青と緑の海の驚くようなパターンをつくることがある。そのイメージが、2018年6月18日に、ランドサット8のオペレーショナル陸地画像装置(OLI)でとられたこの チュクチ海(Chukchi Sea) のイメージに見られる。このような花は一般的に一年のこの時期に起きる。しかし、これらの花の規則性と単純な美しさはこの生態系の複雑さとは一致しない。二つの主な水量がベーリング海峡から流れてチュクチの南に入る。“ベーリング海水”として知られる一つのタイプは冷たく、塩分を含み、栄養分が豊富である。この水は、一次的には 珪藻(けいそう)植物 であるプランクトンの成長のほとんどに燃料を供給し、それが、多分、ここに描かれたカラフルな緑の海の主な理由である。また、堆積物が明るい緑のエリアに貢献しているのかもしれない。二番目の海水の量は、暖かく、塩分が少なく、栄養分に欠けた“アラスカ沖の海水”として知られている。珪藻の成長は、これらの流れの中では通常は低いが、コッコリソフォ(coccolithophore)はここで良く育つのだろう。専門家達は、これらの花は、年々これらの海水の中に一定して示されているが、その大きさは一定でなく、その理由は明らかでないと考えている。
<出典>: 「海(Water)」
<大判>: イメージをクリック。
<お知らせ>: 明日8月23日午後4時から1時間半、JAXAによる「はやぶさ2」の説明会が予定されています。現在の状況、リュウグウの観測状況、タッチダウン地点・ MASCOT や MINERVA-II の着陸地点選定の進捗と候補地について説明が行われます。 こちら からご覧ください。