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8月29日: 彗星の地平線

2018年08月29日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

惑星間宇宙の旅の10年後の2014年8月6日、ヨーロッパ宇宙機関のロゼッタ宇宙船はその最終的な目標、彗星67P/チュリュモフ・ゲラシメンコ(67P/C-G)に到着した。このミッションでは、数ヶ月後に着陸船フィラエを地表に送り、初めて彗星に着陸させ、一方、軌道船は、2016年9月30日に終わるまで、 67P/C-G を詳細に調査した。その寿命の間、ロゼッタは、古代のエジプトの神の名に因んで名付けられた26の彗星の地表を広範囲にマップした。このイメージは、ロゼッタの高解像度カメラ・オシリスによって、2016年2月10日にとられた 67P/C-G の一部である。英国のアマチュア天文学者 Stuart Atkinson が、オシリス・イメージ目録からこのイメージを処理した。(以下略)

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: ロゼッタやフィラエなど、この彗星に関する名は、エジプトの著名な遺物・遺跡などの名からとられている。着陸船フィラエは彗星の地表への着陸を試みたが、ほぼ無重力の故にはじかれ、3回目に落ち着いた場所が岩陰であったため太陽電力が得られず、着陸後間もなく通信が途絶した。このミッションは、無重力の世界に着陸させることが如何に難しいかを実証した最初のミッションになった。軌道船ロゼッタは、その後彗星を周回し、彗星からの水の噴出(彗星の尾の源)や地表の形・組成などを調べた。
なお、これまでの彗星、小惑星探査の歴史は「ホームページ」の特集「これまでの彗星・小惑星探査」から。

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