ミルキーウェイを高速度で疾走する星達を探すために、ヨーロッパ宇宙機関のガイア・ミッションからのデータの最新のセットを使っている天文学者達のチームは、恐らく他の銀河からの星を発見して驚いた。 ヨーロッパ宇宙機関の星の測量士ガイアは、4月に10億を超える星達の先例のないカタログを公開した。世界中の天文学者達が、この驚異的なデータセットを調査するために、この数ヶ月間絶え間なく働き、これまで成し遂げられなかった精度で我々の銀河とその彼方の星達の特性と動きを精細に調べた。その結果、多数の新しい興味深い調査を引き出した。 ミルキーウェイは 1000 億以上の星達を含んでいる。その大部分は、超巨大なブラックホールが中央にある、密度の濃い膨らんだ中央のディスクにある。その残りは非常に大きな球面のハローに広がっている。 星は秒速数百キロメートルでミルキーウェイを周っており、それらの動きは、この銀河の過去の歴史に関する豊かな情報を含んでいる。我々の銀河の星達で最も高速なクラスは、超高速の星達(hypervelocity stars)と呼ばれ、 それらは銀河の中心の近くで生命を始め、後に、ブラックホールに対する相互作用を通してミルキーウェイの端の方へ飛ぶと考えられている。これまでに僅かな超高速の星達のみが発見され、最近発表されたガイアの二回目のデータ公開が、それらの多くを探すユニークな機会を提供している。
<出典>: 「Gaia;ヨーロッパ宇宙機関」
<大判>: イメージをクリック。
<ひとこと>: ヨーロッパ宇宙機関のガイア(Gaia)計画は、10億以上の星達を正確に測定して我々の銀河の最も大きく最も正確な3次元マップをつくることを目的としたミッションです。この試みでは「ガイア、我々の銀河の荒れ狂う生命をほのめかす(9月21日の記事参照)」、「ガイア、星間のオウムアムアのホームの候補を発見する(9月27日:ホームページのアストロサイエンス)」など、極めて貴重な発見が続いています。 なお、「ガイア、星間のオウムアムアのホームの候補を発見する」は、明日のこのコーナに掲載します。
<お知らせ>: 今日10月4日、国際宇宙ステーションの遠征56の3名が地球への帰還に向かいます。中継放送時刻等は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」から。