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10月25日: 嵐の後のオポチュニティ

2018年10月25日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

3ヵ月以上前に、惑星全体に及ぶダストの嵐が、エンデバー・クレータの西の縁近くのマーズローバー・オポチュニティに日光の激しい不足を引き起こした。この日光の不足はソーラーパワーのオポチュニティを冬眠へ送り、コントローラ達は、火星日115日以上このローバーからいかなる通信をも受け取っていない。しかし、嵐はおさまってダストは晴れている。9月20日、火星偵察軌道船(MRO)の HiRISE カメラによってこのイメージがとられたとき、日光の約25パーセントが再び地表に届いていた。白いボックスは今は静かなオポチュニティ・ローバーと確認される幅47メートルのエリアをマークしている。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: オポチュニティは小さな点です。大判イメージで確認してください。火星の地表には、今、NASAのローバー、オポチュニティ(2004)とキュリオシティ(2012)がいます。これらはほぼ半球離れています。先発のオポチュニティは太陽電池板から動力を得、後発のキュリオシティは自己発電能力を持っています。季節的に発生する火星の嵐が今年は特に激しく、嵐が収まりかけた現在もオポチュニティとは連絡が取れていません。これは太陽電池板の上に積もったダストによって発電能力が落ちたものと思われます。これまで火星の地表に起きる旋風、ダストデビルによって太陽電池板のダストが吹き払われ、発電能力を回復した例もあります。NASAは、今月中に、オポチュニティに関する一応の今後の方針を決めることにしています。

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