我々の太陽の表面は時々踊るように見える。2012年の中ごろ、NASAの太陽を周回するソーラーダイナミック天文台(SDO)は、アクロバットダンサーのような印象的なプロミネンスをとった。この劇的な爆発が紫外線光でとられ、約3時間をカバーするコマ落しのビデオに編集された。ループする磁場は太陽の熱いプラズマの流れを示した。この踊るプロミネンスのスケールは巨大であり、全地球が熱いガスの流れのアーチの下に容易に収まる。静止するプロミネンスは一般的には約1ヵ月で終わり、太陽系間に熱いガスを噴出すコロナ質量放出(CME)で噴き出すだろう。太陽のプロミネンスをつくるエネルギー・メカニズムは依然として調査の話題である。2012年とは異なり、今年の太陽の表面は11年の磁気サイクルの最低近くにあるので、僅かな回転するプロミネンスを示しかなり穏やかである。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
<ビデオ>: イメージをクリックして Youtube から。またはうえのリンクをクリックして直接。
<お知らせ>: 明日20日土曜日に,ヨーロッパ、日本共同の水星探査衛星ベピ・コロンボが打上げられます。打上の中継放送はヨーロッパの宇宙ポートから午前10時過ぎに始まります。詳細は「ホームページ」の「アストロサイエンス(10月18日)」 から。
参考: この宇宙船は、地球、金星、水星への9回のフライバイによる重力支援を得て、7年間の旅で水星に到達します。通常火星への旅は打上げた年の中、約250日程度で到着します。水星へ着くのに7年間もかかるのは、水星が太陽に近く、宇宙船が太陽の強大な引力に抵抗する力(速度)を得るために、9回もフライバイによる重力支援を得るためです。また、太陽の近くを周回するので宇宙船の耐熱性も重要な要素になっています。これまで水星探査に専念した宇宙船はNASAのメッセンジャーのみでした。これは水星軌道に入ることの技術的な難しさに起因しています。