遠い昔、空の観察者達は、最も明るい星達を、現在の88の星座の公式なコレクションである、動物、英雄、怪物、科学的な装置のパターンに結び付けた。今、NASAのフェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡を使う科学者達は、ミッションオペレーションの10年を祝って、ガンマ線の空の源から構築される現代の星座のシリーズを考案した。この新しい星座には、リトルプリンス、ドクター・フー、ゴジラなど、現代の話からのいくつかのキャラクターを含んでいる。フェルミは、打上の前に知られていた数の10倍の、また、伝統的な星座の明るい星達の数に相当する、約 3,000 のガンマ線源をマップしてきた。2008年7月以降、フェルミの広域望遠鏡(LAT)は毎日全空を探査し、マップ化し、宇宙で最も高いエネルギーの光、ガンマ線の源を測定してきた。この放射は、我々の銀河にある、パルサー、新星爆発、超新星爆発の破片、巨大なガンマ線バブル、あるいは他の超巨大ブラックホールや、宇宙で最も強力な爆発ガンマ線爆発からもたらされる。
<出典>: 「フェルミ宇宙望遠鏡(Fermi Space Telescope)」
<アニメーション>: イメージをクリックして動画をご覧ください。
<ひとこと>: 楽しい動画です。それぞれの静止画を含め、詳細は「ホームページ」の「アストロサイエンス(10月19日:昨日の記事です。念のため)」を参照してください。
<お知らせ>: 今日20日土曜日午前10時過ぎに、ヨーロッパ・日本共同の水星探査衛星ベピ・コロンボが打上げられます。打上の中継放送はヨーロッパの宇宙ポートから日本時間午前10時過ぎに始まります。詳細は「ホームページ」の「アストロサイエンス(10月18日)」からご覧ください。
参考: この宇宙船は、地球、金星、水星への9回のフライバイによる重力支援を得て、7年間の旅で水星に到達します。通常火星への旅は打上げた年のうち、約250日程度で到着します。水星へ着くのに7年間もかかるのは、水星が太陽に近く、宇宙船が太陽の強大な引力に抵抗する力(この場合速度)を得るために、9回もフライバイによる重力支援を得るためです。また、太陽の近くを周回するので宇宙船の耐熱性も重要な要素になっています。これまで水星探査に専念した宇宙船はNASAのメッセンジャーのみでした。これは水星軌道に入ることの技術的な難しさに起因しています。