

一昨日の石山先生のブログの補足になりますが、今日二人のデッサンが完成しました。中学生になって一枚目のデッサンの感想は?
あかね…「中学生になって初めてのデッサンで、すごく大変でした。とくに、鏡に映ったポットが描きにくかったです。それに、一つ一つが全然違っていて、違いを出すのが大変で影を徐々に暗くするのも難しかったです。」
しいな…「このデッサンは中学生になって初めて描きました。小学生の時とは違う難しさがあって大変でした。とくに影をつけるところや光のあたるところを描くのが難しかったです。」
二人とも小学生の頃からアトリエに通っている生徒です。デッサンも小学生の頃から何枚も描いていましたが、こんなに急に上手くなるなんてびっくりです。小学生の頃から上手な方でしたが、中学生になってこんなに大人っぽいデッサンが描ける様になりました。急に上達したのは、きっと周りの高校生の先輩達が上手なデッサンを描いているのでそれに影響されたのでしょう。いいことです。
でも彼女達の上達ぶりはそれだけではない様に思います。デッサンが仕上がるまで何日もかかりましたが、それまでに何度となく「先生!」と私を呼びにきてアドバイスを聞きにきました。その度に素直にひとつひとつの言葉を聞き入れ、自分なりに理解して絵にしていきました。彼女達の上達ぶりは素直に絵に向かった結果だと思います。分からない事は分からないと言いながらもまっすぐに絵に向かい、あきらめないで仕上げたのでこんなにステキなデッサンに仕上がったのでしょう。仕上がったデッサンを見て二人は満足そうでした。

私は今、学習教材用の絵本の仕事をしています。小学生が学校の授業で使う絵本です。(※やのれいじ作「ねむらせやさん」という絵本です。)ラフ(下描き)の段階で何度も何度も直しが入り、途中描くのが嫌になったりしましたが、やっぱり一枚一枚仕上がるたびに楽しくなってきています。そんな時、生徒さんの事を思い出します。ダメだしはやっぱり凹むし、やる気が半減したりします。でも、アドバイスを素直に聞いて仕上げるとやっぱりいい作品になると思います。
私も素直な気持ちでこれからも絵を描いていけたらと思います。
(あさって入校締め切りなのであと10点以上イラストを仕上げないと~っっ)
しまだひろみ
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