


赤尾です。
今日は普段なかなか使わない素材のご紹介です。
最初の2つ、どんな画材で描いた作品に見えますか?
実はこれ、その辺から集めてきた土なんです!
普段歩いてはいるけれど、土の色にまで目を向けることって少ないですよね。
地面をよーく観ながら歩いていると、違った色の土を何種類か発見することができます。
色々な場所から土を集め、よく乾かしてふるいにかけたものが、日本画でいう水干や岩絵の具と同じような役割になります。
土をにかわで溶き、指や筆を使って絵を描いてみると、意外に魅力的な線が引けるのでびっくりされると思います。
また、最後の焦げたアルミホイルのような画面、これは紙に銀箔を貼り、その上に硫黄のシートを載せてアイロンがけしたものなんです。
絵の背景にお困りの方は、こんな銀箔画に挑戦されてみると楽しいかも!
美術というより理科の実験のようですが、素材に目を向けてみると絵を楽しむ面白さも広がっていきます。
ちなみに土で絵を描く授業は9月からの小学生クラスで行いますので、大人の方もよかったら1回チャレンジしてみてください!
綺麗に精製されて売られている絵の具と比べてちょっと描きにくい分、偶然性による思わぬ美しさに出会える可能性がありますよ。