
どうも幸介です……
先日の「大人の遠足」ではスケッチ後の飲み会だけに参加し、講師らしからぬ醜態をさらしてしまい、皆様にお詫びを申し上げたい気分でいっぱいです……もういっそのこと飲み過ぎて記憶が無くなってしまえば逆に楽なのですが、なまじ覚えているだけに恥ずかしい気分で満ち満ちています…。クラブやライブハウスでのオールナイトイベント等で毎度毎度同じ思いをするのに、なぜ学習しないのでしょうか…自分が不思議です。
…ということでそんなことは忘れてしまって、今日は大人クラスから作品をご紹介!!
この斎藤さんの作品、黒い紙に白い画材で描かれています。通常のデッサンの逆で、デッサンの場合「影」の部分の色を鉛筆でつけて制作しますが、この作品はモチーフの「光」の部分のみを描くことで立体を表現しています。
マリア像の袖(?)の部分や胸から膝下に流れる光が美しいですね!明暗が静かで良いです。そして描写力もさることながら、マリアというモチーフに対して今回の表現方法がとてもマッチしています。厳かな雰囲気が伝わりますね。モチーフ・手法・画材が共に生きる、美しい作品だと思います。
あまりアトリエでは白い画材でデッサンを制作されている方は少ないですが、実はこの方法はとてもポピュラーで、美大などではグレーなどの中間色の紙に白と黒の画材でデッサンする「グレーデッサン」は必ず通る道です。普段のデッサンとは視点を変えて”光を描く”事で、モチーフの小さな起伏や反射光・一番暗い場所から一番明るい場所までの明暗の幅などの理解が格段にアップします。普段デッサンした時に「どれも同じ明度になっちゃう」とか「輪郭ばかり目立って立体にならない」などの悩みをお持ちの方にはオススメです!!
グレーデッサンと言っていますが、描く紙は斉藤さんのように黒でも良いし、赤や緑や紫でも問題ありません。自分で画用紙に色を塗って、そこにデッサンしても良いんです。
ということで、技術を向上させたい時にとても向いてる手法ですので、ご興味のある方はお近くの講師までお気軽にどうぞ!!
そして今後は、宴会の席でも気丈に振る舞っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします!