
イタリアの穴蔵のようなレストラン。入口の奥から見える暖かな照明の明かりと楽しそうな人々の姿・・・
思わずこの絵の中に入ってしまいたくなるような光景です。
武田さんは今まで大きな仕事が苦手で、どうしても細かいところばかりを追ってしまうタイプだったそう。
そのため今回は参考にしている写真を1~2メートル先に離し、細かい部分が見えないようにして色を塗りました。
そのお陰でレンガ造りの入り口の暗さとレストラン内の明るさのコントラストがはっきりして、すごく絵が見やすいですよね!
よく石膏デッサン等でも、わざと眼鏡を外したり目を細めたりして大きな光と影の形や色の差をはっきり見せることがありますが、これは水彩や油絵でも有効です。
ついつい細かい部分を追ってしまう方は、ぜひ写真やモチーフを遠くに離して描いてみると、ぐんと全体が見やすくなるはず!!
紙を水張りして筆を大きく動かしやすかったのも今回の絵が良くなった大きな要因です。
ついつい細かい部分ばかり気になって絵全体のまとまりが薄いなあ・・・と感じてしまう方、ぜひこの方法を試してみてはいかがでしょう?! 赤尾