
秦野 水彩
酒井です。アトリエにいる鈴虫たちの元気がだんだん無くなっていくのが寂しい今日この頃。ちょっと前までは小学生に「鈴虫うるさい」なんて言われていたのに・・・・。
今日紹介するのは、相変わらず完成度の高い秦野さんの作品。毎回秦野さんには完成度の高い作品を見せて頂いていますが、今回の絵はまさに、秦野さんの得意とする清浄な透明感の表現が凝縮された一枚です。似たような青色の硝子製品をあえて3つ並べて描くという想像しただけで難しいモチーフですが、3つの硝子の距離感や微妙な色合いの違いをとても繊細に表現されていて、この秦野さんのデッサン力の高さには、受験生も思わずため息をつくほどです。
青色は、昔から神秘の色として大事にされ、世界中で一番好む人が多い色だそうです。 この絵も、日常の中にふと垣間見た別世界の神秘を感じさせるようで、絵から漂ってくるキンと研ぎ澄まされた清廉な空気にドキッとさせられます。今は少し雰囲気を変えて、秋色のモチーフに取り組まれている秦野さん。次回の作品も乞うご期待!!