
上橋 「山茶花」 日本画
どうも!和を感じる心が極小サイズなため、今日は雅楽を聴きながらブログを書いている幸介です!…上記画像ですでにお分かりかと思いますが、今日は雅楽を聴いてまでこの文章を書いているのは日本画をご紹介するため。大人クラスより上橋さんの作品です。それではまずご本人のコメントから↓
『今年の1月から日本画に挑戦することにし、季節をあらわすような花がないかと探していたときに、中央分離帯で咲いているのを見つけました。タイトルにしてしまいましたが、たぶん山茶花(さざんか)だと思います。花がメインなのに花器の方が雰囲気が出てしまい、花びらに苦しみました。金箔であったり花器であったり、その影であったり、手数がかかる地道な作業でも、それ程苦ではなく、改めて自分の性格の面を認識させられたような作品でした。』
…そうです。こちらの作品を描き始めたのは今年の1月。大人クラスにて日本画が流行りだしていた時でした。冬に描き始め、肌寒い春も、暑苦しい夏も、残暑が残りなかなか涼しくならない秋も越して、ついに完成いたしました!最初は岩絵の具などの慣れぬ材料や、微妙な風合いと凛とした構図に苦労されていたように見えましたが、この作品が花開いたのがちょうど5月頃(たぶんそのころだったと思います…)に花器に色を重ね終えた時…!!渋い色合いの中に、暖かみのある茶色を重ね、白地の部分に差し色で浅葱色のような爽やかな色合いを入れ終えたところです。焼き物独特の色の「にごり」が、なんとも美しく表現できていて感慨深いものがありました。
しかし花器が実物以上に人間臭くて且つ美しい出来映えだったこともあり、花びらをそれ同等まで押し上げるのが難産だったようです。これ以上色を重ねるとくすんでしまいそうな手前の、ぼたっとした重みのある鮮やかさの花びらに着地し、絵一枚通して豪華で華やかな作品となりました!!
10ヶ月!!長かったようで短かったですが、でもやっぱ長かったような…。しかしここまでの作品が仕上がってしまうと、次の作品は軽めにササッと仕上げたくなるんでしょうか?いやいや月曜クラスはコツコツ研究家肌だから、やっぱそれも無理かも!?どちらにせよ楽しみですね!
追記の和歌……「和の心 雅楽聴けども 湧いてこず ブログ書くのに 二時間かかりけり」田中幸介