
『習作』 長濱 水彩
どうも!ウイスキーを飲むためだけに4時間かけて山奥のウイスキー蒸溜所まで行く男、幸介です!大量に飲んだ後に帰ってくるのが辛かった……
さて、今日ご紹介するのは大人クラスより長濱さんの水彩画です。今年に入ってからは日本画や木炭デッサンを淡々とこなされていて水彩画を描いていなかったので、「久々だし、あくまでも水彩画の練習」ということでの水彩画になりました。いやしかし、たくさんの栗とブドウというハードルの高いモチーフ……資料を大量に集めたり下描きや試し描きを何枚も重ねる修行系スタイル(?)の月曜日クラスに通っているだけあります。
今回の水彩は全体をイエロートーンでまとめ、気の器や果物の細部にワインレッドのような深い紫を差し色として使用しています。黄色と対抗色である紫が、全体のトーンに味を加えていますね。背景に散った薄く緑味を持った水色も、重たくなりがちな茶色&黄色系の画面を軽くしています。…習作というだけあって画面の端にメモ書きのような文字も見えますが、ほんと習作なんて言わずに是非飾っていただきたい仕上がりです!今年は未だ暑い日もあったりして、なんだか季節感のない日も多いですが、そんな時でもこういった絵の世界で季節を楽しめるのは良いですね!
ちなみに今日の画像は、秋のイメージで絵の背景を落ち葉にしてみました。長濱さんに「絵の載せ方はまかしてください!」と言った手前、張り切って作りましたが、張り切りすぎて詰め込みすぎたかも…こんな落ち葉の上でラテなんて飲まないですよね…。しかし作品自体が高クオリティでしたので問題なくまとまっていると思います!
ご自身では「濃い(重い)色を使えるようになりたい」とおっしゃっていましたが、ハーフトーンの色彩の幅の広さが長濱さんの武器だと思いますので、この調子で明るくも淡い色彩を追求して欲しいなと感じました。次回作(というか次もまた習作?)にも期待です!
田中幸介