モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

”描きたい”もの

2012-06-08 23:09:33 | 大人 水彩
Nisiyamaumi
西山 透明水彩

庄司です。本日はじゃじゃんと出血大サービス!水曜午前大人クラスの西山さんの作品を2枚ご紹介します。
西山さんは工場地帯を描きたい!という強い情熱をお持ちです。なんてことを言うまでもなく、作品を見たら分かっちゃいますよね。ラブの溢れる作品です。

以前のスケッチでも感じましたが、好きなものを前にした時の胸の高鳴りやワクワク感が溢れているのが素晴らしいです。隅々までじーっくりと眺めてみたくなっちゃいますよね。
今回のスケッチでは水面にも苦労されていたのですが、深みのある色合い、映り込みやさざなみの描写といい、新しい表現をどんどん習得なさっていますね。
遠景の省略具合もまた素晴らしいんです。さらっと、だけどしっかりと形を捉えられていて、こういった風景に何度も足を運んでじっくりと観察なさっているのが分かります。
強調するところと、あえて抑え目にしておくところ。そのバランスもバッチリきまっているのは、描きたいもののビジョンが出来上がっているからではないでしょうか。
これが描きたい!これが素敵なんだ、さあ見てくれ!という情熱は何より強く心を打つと思います。
何気ない風景と思っていたものがこんなに輝いていることを教えてもらえるって、嬉しいですね♪わたしも工場や配管を見ると心惹かれてしまう質(香港の九龍城なんかも…)、次回作も大いに期待しております!
 
 
Nisiyamaumi2実はこの作品、最後の最後に構図をばしっと変えました。
油絵のキャンバスでは大きく4つ規格があり(F8号とかいいますよね)、そのひとつがM(マリンの意)。これは横長で海景を描くのに最も適していると言われる比率です。この作品はF8のスケッチブックに描いていたのですが、海にふさわしく横長にカット!
せっかくですからトリミング前の絵と比べてご覧ください。一体の広大さや凝縮された臨場感、描きたいところもより強調された作品に仕上がったのではないでしょうか?拘りどころの柱もぐんと活きてきましたよね!

コメント
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