
どうも幸介です!展覧会も近づいてきましたが、本日は大人クラスより斉藤さんの作品をご紹介いたします!こちらは愛猫を描かれた作品。まずはご本人のコメントからどうぞ↓
『じっと見つめる瞳、安心しきった姿を描くのに時間をかけました。一度は終わりにしたのですが、家に帰って、時間をあけてから見たら気になって…また描き足してしまいました。』
…なんということでしょう。アトリエでも「さすがに今週終わりかな?」と思わされること数回、完成間近に作品を娘さんに見せ、愛猫に近づけるため作品のダメだしをもらってきて、瞳の色から毛並み、わずかな毛の輪郭などまで修正していたのに…。完成後に家で描いたとは!!そのこだわり、というかもはや執念かもしれませんが、斉藤さんを見習うべきかもしれません。
濃淡混ざった温かみのある毛並みや愛くるしい眼差しは、自身が家でいつも見ているからこそ描ききれるのでしょうか。毛並みのオレンジが背景のグリーンに映え、温かさというか体温を感じる素敵な作品になっております!白が濃く明るいと絵の中で変に目立ってしまったりしますが、体の細部にも白などの明るい色が多様されているので、ひげや口元の白もうまく馴染んでおります。オイルパステルのテクスチャーと作品の方向性がマッチしていますね。
展覧会の準備もとっくに完了し、今は金管楽器のグレイデッサンという、また綿密で情報量の多いモチーフを選んでいる斉藤さん。今回もきっと、最終段階の「仕上げ」がかなりの作業になるはずです。最後が長いんです。富士山の8合目まで来たら、じつはその山の頂上はエベレスト級だった、みたいな感じですかね…。次からは完成を急かさずに、気を長ーくして待っていたいと思います!!
田中幸介