モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

学生達の入試の行方は…美術高校受験編

2016-03-14 20:10:07 | 学生

高校入試再現作品 左:実織(中3)/右:優海(中3)

どうも幸介です!高校受験、美大受験も終わりまして、色々と良い報告を聞けて一安心している今日この頃。受験生達も本番が終わり、すっかりリラックスモードになっております。

そんなリラックス中の彼らに鞭を打って「受験会場で描いたデッサンをもう一回描け!!」と制作してもらったのが上記の入試再現作品。嫌々ながらもなんとか制作してくれました。これは嫌がらせでやらせている訳ではなく、それぞれ高校でどういう課題が出たのか・どこまで描けたら合格なのか等、来年以降の受験対策としてやっていることなんです。

左の作品、実織のデッサンですが、紙コップの色彩は黒くなり過ぎず美しい色が描けております。しかし、紙コップの形の歪みと、全体の構図が左上に寄っているのが残念ですね。彼女はアトリエでの授業のたびに構図についての力の弱さを講師に言及されてきましたが、やはり試験でも同じ弱みが出てしまったんでしょうか。週に2回アトリエに通い、大竹先生と僕とで主に受験対策をしてまいりましたが、手を変え品を変えてもポーカーフェイスな彼女には苦労させられました…。裏で「今度は時間制限設けて授業しましょう」「いっそのことハードルの高いモチーフにしましょう」等々、先生達が奔走していた事を彼女は知るまい……。とにかく志望校には無事合格いたしましたので、高校生活ではそういった構図力なども鍛えていってもらいたいなと思います。

右の作品は優海のデッサン。こちらまったく人の話を聞かない男ですが、デッサンはなんとか描けているようです。こちらは構図の単調さがネックですね。立方体の面の描写などは、よく観察できていると思います。こういう何もない面を描くと、つい雑になってしまいがちですが、彼は細かく質感を追えているんではないでしょうか。しかし高校に受かってからの彼の生活態度が、もうこれ以上ないぞってくらい気を抜き過ぎていまして、元々あんまり他人に細々と気配りするタイプではないのですが、輪をかけて失礼な男になっています。もう早く高校に行って、世間に揉まれてきてほしいです。もっと傷ついて成長して、思慮深くて信頼のおけるような人物になって欲しいと思います!!

ということで、生徒達自身と同じ位か、もしくはそれ以上に「終わったーー。良かったーー!!」という気分な講師達。細かいことや耳が痛いことも言ってしまうけど、とにかく合格した皆、ほんとうにおめでとう&お疲れさまでした!!
コメント
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