中野 油彩
岩田ですよっ!今回はチケットでいらっしゃっています中野さんの油彩。中野さんの拘りが存分に発揮された作品となりました。モチーフはクラッシクギターを弾く女性。途中修正もかなり入り本日完成となりました。
中でも最も苦心していた様子なのは顔の表情を含めた頭部。水彩で描かれた修作はあるものの様々な女性の顔写真や名画に描かれた女性のイメージを集め、理想の顔を目標に描いていきました。ギターを弾く指先を見つめる顔、微妙な角度が描きにくさを誘います。しかしここはクロッキーを何枚も描き続けている中野さん。おおよそご自身が思い描いていた理想の顔に近づいたのではないでしょうか。
特に今回のようにストールを巻いていたり、ギターや衣服で体のラインがほとんど分からないような場合、人物を描く上で骨格と関節の意識が重要だと言えます。直立している状態に対して、椅子に腰を下ろしギターを持った状態の人物を自分が描く位置から見たときに、それぞれの骨格、関節の状態がどのように変化するのかを推測できるようにしたいのです。
そして頭部に関しても顔の表情を描く以前に先ずは頭蓋骨というものを思い浮かべ描き始めて欲しいんですね!アトリエにも頭蓋骨の石膏があります。皆さんも日ごろから良く観察してみましょう。