本日ご紹介するのは、火曜日小学生(高学年)の油絵。 (南澤)
文明開化以来、絵画といえば油絵。かの岡倉天心翁が何と言おうと、全国のお母様方が納得する文化教育としての地位は揺らぎません。「ゲルニカ」がピカソなのは知っていても、「蒙古襲来絵詞」や「融通念仏縁起絵巻」は誰か知りません(僕も知りませんw)。いきなり話がそれておりますが、兎に角、油絵は(親御さんに)ウケる!のでありますから、講師陣もいつになく熱が入ります。それでは、ミオス文化事業の集大成をご披露いたします。今年も傑作ぞろい!
左上から 優 5年 / 日和 5年 / 奈央 6年
慶徳 6年 / 天音 5年 / 花菜 6年
聖奈 6年 / 未楓子 6年 / 渉太 5年
優: もの凄く上手です。吹き抜ける秋風が肌に伝わって来ます。無名の小学生の作品でありますから値段こそ付きませんが、どうぞ家宝になさってください!
日和:珊瑚に守られている安堵感と、深海の青さが見せる不安が織りなす微妙な心象は、少女ならではのものでしょうか。日和ちゃん版ニモは素直で好感が持てます。
奈央: 合掌作りの家屋。大人が真剣に描くと「八墓村」みたいになりがちなモチーフでありますが、彼女の優しい色彩により、夢のある美しい絵になっております。
慶徳: 仲良し悪ガキチームの遠足でしょうか。スタンドバイミーみたいで素敵です。これまた大人でやると、おにぎりがスルメイカに換わり醜悪な宴会みたいですから、良い時に描きました。
天音: 花と動物に勝る可愛さはありません。これを少女が描くのですから、可愛さ二乗です。ジイジやバアバに観せた日には、感無量になって健康被害がでないか心配なレベルです。
花菜: 透き通る水面にカモの描く波紋が滲む美しい作品になりました。どうかこのまま絵を描き続けて、ヤクルトを配達しながら両親を介護するのが夢だなんて言わないでね、花菜ちゃん!
聖奈: なんだか昔話の一場面のような、お地蔵さんが愛らしい佳品となりました。しつこいようですが、大人が真面目に描くと「犬神家の一族」になるので難しいテーマでありましたが、彼女の美しい心が成功させております。是非、綺麗なお母様に見せてあげてくださいww
未楓子: 概して夕日と海の絵というものは、お土産やの薄っぺらい駄作になりがちでありますが、この作品には骨太な3原色が配置されているお陰か見所のある1枚となりました。僕の意見を聞かない強い意思が、成功の秘訣でしょうか(笑)
渉太: 水面に映る銀閣寺を、もはや老練な手腕により描ききりました。かつて心の脆弱さを講師にネチネチいびられた日々がウソのような成長ぶりは、感涙に堪えられません!
以上でありますが、幾つかの作品は展覧会でもご覧になれるはずですから、お楽しみに〜!