モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

大人の石膏デッサン

2017-11-18 00:35:41 | 大人 デッサン

左から  當山 木炭 / 佐藤 鉛筆 / 立野 木炭 / 松本 鉛筆

岩田です。
今回は石膏デッサン特集。美術の勉強で描く石膏は元はと言えばギリシャやイタリア、ヨーロッパで制作された彫像です。時代も様々でアトリエにあるマルス像やヘルメス像は4紀元前に作られた彫像(※マルス像はその頃に作られたもののコピー)。画像にも出ているメディチ像はルネッサンス期、ミケランジェロの作です。
時代によって像の特徴も違い、全身像をデッサンを描く為に胸像や首像にしたものもあります。

今回の石膏デッサン、皆さん本当に頑張っています。中央の2点メディチ像は首が長く、少し前に顔を突き出し左手に強くひねっています。首像ですが動きが複雑なのです。それ故明暗がとても美しいのです。
佐藤さんのデッサンは鉛筆。やや粗削りではありますが向かって右から見た像のダイナミックな動きを良く捉えています。更にプロポーションを徹底的に観察すると良いでしょう。
立野さんは木炭デッサンにチャレンジ。ディティールを描くのには難しい描画材でありながら、髪の毛の表情もしつこく追っていますね。首に対して顔が手前にグッと出せたら最高です。

右手は松本さんの大顔面を描いたもの。元の像は凄い髭もじゃの像ですが面取りしてしまうとその印象はだいぶ薄れます。面取り石膏って描いていくうちにそれぞれの面の大きさや形のつじつまが合わなくなったりして形取りが意外と大変なんですよね。
こちらのデッサン、かなり印象が自然で良いです。影側の反射光がとても綺麗です。顔の印象更に似ると良いですね。

當山さんも木炭デッサンですが良い色出していますね。まだ数は少ないのですが描画材の扱いが上手い。見上げのマルスの雰囲気をしっかり出しています。石膏の凹部分に黒が溜まり過ぎないよう注意しましょう。

石膏デッサン面白いですよ。皆さんも是非。

コメント
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