モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

個性が光る油絵

2017-11-29 09:11:46 | 学生

こんにちは!菅原です。今回は、じっくりと時間をかけ描き上げた木曜学生クラスの油絵をご紹介させて頂きます!

さくら 高1

先日このブログで写真展開催の紹介をされていた土曜クラスの上野さんの写真をお借りし、そのまま模写ではなく彼女なりの考えで構図を真っ二つにトリミングして下描きしました。
実物ももちろんですが写真にすると、さらにさくらのスーパーリアリズムが際立ちびっくり!
今回は趣向を変え、架空の油絵コンテストの授賞式風に審査員からのコメントとして紹介していきたいと思います。

「実験的に撮影した変なモチーフをまさか高校生にここまで昇華されるとは!しかも僕の構図を思い切って半分にトリミングしている大胆なセンスに脱帽。」…写真を撮った上野さん 

「たった12色の油絵具でここまで色幅を感じさせるテクニックに唸らせられました。」…アトリエ・ミオス代表 小原京美先生 

「いつも描いているファンタジー路線から一転、写実的な静物画での受賞、おめでとうございます。写真の配色や質感は忠実に再現しつつ、果肉のみずみずしさやグラスの冷たい輝きは油絵ならではのテクニックでより美しく描かれ、写実的かつ構成の優れた一枚になっています。彼女の今後に期待!」…アトリエ・ミオス 講師 菅原佳絵先生

上段左から 由紀 高1 / 早月 中2
下段左から 萌恵 高1 / こなみ 中1

″さわやかさと暖かさのバランスがいいで賞″ 左上 / 由紀
「金魚鉢や金魚、ラムネの瓶など、普段趣味でアトリエに通っている彼女からしてみれば不慣れな難しいモチーフを自ら組み合わせ、挑戦していく姿に好感が持てた。案の定序盤から後悔し、頭を悩ませながらも完成に向かっていき、本人の成長を感じた。結果、夏らしいイメージはそのままに彼女独自のタッチによって温かみのある絵に仕上げている。」…菅原 評

″清らかな心にさせてくれる絵になったで賞″ 右上 / 早月
「黄昏時に跳ねるイルカの写真の模写だが、本人の優しい性格と同じように温かみを持った絵になっている。切なさも感じられ、水面の光や影の揺らぎをとてもよく表現できていた。何故だか小学生から通う彼女だが、中学生になっても集中力を切らさず黙々と真面目に絵を描きに来ている。その姿勢も素晴らしい」…菅原 評

″誠実な絵に仕上がっているで賞″ 左下 / 萌
「小学生の頃から真面目に通いコツコツと自分のペースで作品を仕上げている彼女。ストイックな面もあり、納得がいくまで1つのモチーフに向かい合い修正を続けてきたこの絵は正しく誠実な絵だと言えるだろう。静かな配色で描かれたこの絵は、部屋に飾りたくなる。」…菅原 評

″色使いが素晴らしいで賞″ 右下 / こなみ
「小学生の頃から、さんざん油絵めんどくさーいと言っていた彼女。惰性でか、辞めるタイミングを失ったのか、不思議なことに中学生になっても通い続けている。自ら写真を持ち込み、サイズも想定して毎週着実に進めていく様に成長を感じた。モチーフに忠実になるよう色使いにこだわりを持っていただけあり、カラフルでありながらもバラけていない構成に仕上がった。オシャレな出来栄えに感動した」…菅原 評

全員、美術系進学を全く考えていない学生です。じっくり時間をかけただけあり、それぞれの個性が出た作品が出来上がりました。

コメント
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