モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

学生のデッサン

2017-11-25 00:50:52 | 学生

凛人 高1 / 七海 高2 / 龍之介 高3

岩田です。来週からもう師走、忙しくなりますね。
今回は高校生の描いたデッサンをご紹介します。先週の社会人の方々のデッサンも良かったですが今回の高校生のデッサンも充実したデッサンになっています。

左手は凛人の作品。難しい角度から描いていますが爪先から見たシューズの形を良く捉えています。靴底のゴムの部分と革の質感の違いも観察しており、両者の対比も美しく描かれています。靴底の見えているシューズの下方に投影されている影の観察はもっとする必要があります。ここからもっと突っ込んで描くことが大切ですね。

右手は龍之介のシューズ。こちらは片方の靴を大きく入れ、細部まで捉えようという試み。全体が黒色故、かなり筆圧を上げて色を付ける必要もあるのです。出来上がった作品は質感は出ていますがまだまだ細部の捉え方には甘さがあります。一枚のデッサンをとことんまで描き切るということを大学入学までに憶えて欲しいですね。

中央は七海のステンレス製ポットを描いたデッサン。女の子ながら男子二人より力強い黒色がのっています。こちらのポット意外と難しい形状をしています。蓋を開けた状態にすることで本体と蓋の直径の整合性を合わせなければならず難易度は更に上がります。その辺り、ちょっと怪しい感じも否めませんが金属の質感を特に一生懸命捉えようとしているところは非常に好感が持てます。こうした工業製品の構造を勉強するにはとても良いモチーフでしたね。

3人とも美術系の学校を志望し、日々一生懸命デッサンに取り組んでいます。とにかく描く対象を徹底的に観察することを身をもって実践して欲しいのです。

コメント
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