矢作 油彩
調べると先月課題に四万円かかってる事が判明しました、一平です!
本日はいつものんびりと制作されている矢作さんの油絵をご紹介します。
こちらの油絵、10号という少し大きいサイズで描かれていてメインのトンボを食べているカメレオンなどは、ほぼ実物大で描かれて本物のような迫力を感じます!
良い意味で子供のように生き生きとした力の溢れる一枚ですね。
鮮やかなカメレオンたちの色彩がバチバチとうるさく見えずに自然に、でもカメレオンならではのカラフルな模様がお互いに惹き立てあっています。主役のカメレオンに赤色を使うことでとても強く見えてきます。赤は前進色と言われているほど強い色で、使うのが難しい色ですがカメレオンとうまくマッチしていますね!
下手をすると色盲検査のようになる危険があるカメレオンの絵。これだけ多様な色彩を使っていながら色の羅列に見えず、しっかりと体に丸みを感じさせる技術は素晴らしいです。最初に「子供のよう」と書きましたが、図鑑を見ながら細かく丁寧に描かれたカメレオンの皮膚に、子供にはない集中力を持った大人のこだわりを感じます。
背景の茂みの雰囲気も奥に行くに連れて綺麗にフェードアウトしていき、同じ緑でもうまくカメレオンと差別化が行われています。
4月に水曜夜間クラスの皆さんで飲み会を開き、矢作さんの80歳の誕生日を祝わせて頂きました☆矢作さんはいつも「疲れちゃった、今日はここまで!」と一休みしながら絵を描かれています。息を吐かなければ、次の一息は吸えない。息を抜くのはサボりじゃない。その姿を、いつも課題に追われている僕を含めた学校の人たちに見せてあげたいです!