佐々木 透明水彩
サンタの気配を感じません、一平です!本日は日曜クラスの佐々木さんの水彩画をご紹介します。
お父さんがお子様達を描かれた2枚。どちらも佐々木さんらしい優しいトーンで描写されていてとても素敵です。
ご兄弟が2人で仲良く歩いていたり、こちらを振り返っている瞳の輝きから佐々木さんの家族への愛おしさを感じます。見ている僕達が佐々木家のアルバムを盗み見しているような感覚になりますね。
全体に強い色を使わず人物にもアースカラーを使い風景的に描くことで、より日常を切り取ったありのままの情景に感じられます。絵のために作ったような嘘っぽい表情ではなく、本当にその時こういう顔してたんだろうなぁ…と感じさせる自然な表情にも注目です。
絵を描く時、もちろん模写もすごく勉強になりますが、やはり自分の実体験を描く事はその絵自体の強みになると思います。見た人に「この2人はどこを散歩しているのかな」「なんだか楽しそうだな」と考えさせ、自分の体験を追体験させる事が出来るからです。もちろん自分が実際に感じた事と100%同じにはなりませんが、それはカメラで撮った映像や写真を見る事とはまた違った思い出の楽しみ方、振り返り方です。
今は写真が全てデバイスのなかにあり、写真の残し方も変わってきていてパラパラとアルバムをめくる、というようなご家庭も減ってきていると聞きます。ですがもし自分が大人になった時、ふとした瞬間にアルバムの代わりにこの絵を見たら、携帯で写真を見るよりもずっと暖かい気持ちになると思います。息子さん2人への素敵な未来のプレゼントになったのではないでしょうか!いや、絶対なりました!