モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

繊細な筆さばき

2020-12-15 22:25:26 | 学生


蒼生 高2 アクリル絵具

羽毛布団を着て歩きたいです、一平です!本日は火曜学生クラスの高校2年生のソウキの絵をご紹介します!

絵を見る通り、繊細な熱帯魚の表現に加え大胆な背景の色使いが出来る絵を愛する聡明な美男子というわけではなく(失礼)彼は高校ではワンダーフォーゲル部で山に登ったりロッククライミングなどをするガタイのいい筋骨隆々な男、いや漢です。僕はガリガリなので恐らくワンパンでKOでしょう。

皆様ソウキの本人像は良い意味で裏切られたかと思いますが、絵のクオリティは裏切りません。こんな繊細かつ大胆な構成を出来るのは間違いなく本人の画力、疑いようもございません。熱帯魚以外にも水飛沫や水のグラデーションからも基本的な描写力の高さがうかがえます。

背景に赤?と主張色を後ろに持っていく事に驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、主役となる熱帯魚は青系の鱗で覆われているので赤に映えて美しく目立ってきます。しかも、ヒラヒラとした透明感がある熱帯魚の尻尾に背景の暖色が少し透けている事で、よりその空間にいるような存在感を発揮します。背景の赤が熱帯魚の体のうねり、という動きにさらに躍動感があるように見せ、情熱的な絵に感じさせるのにも一役買っています。赤を背景色に設定するのは大人でも躊躇ってしまうのでは?!

歳を重ねるとやる前に迷ってしまうことも多々あるかもしれませんが、ソウキには学生のフレッシュ感でどんどん色々な事にチャレンジして欲しいなと思いました。大人も学生も間違っていたらちゃんと言うので心配しないで沢山挑戦して下さいね!(勿論も僕もフレッシュに行きますよ!)

コメント
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