モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

その目に映るのは…

2020-12-22 00:30:10 | 大人 油絵・アクリル


出町 油彩 模写

メガネが曇ります、一平です!本日は水曜夜間クラスの出町さんの油彩をご紹介します。
出町さんは来年の4月でアトリエ入会20年にして、初めての油絵に挑戦です!(最初はパステルをやっていました。最近は木版画にハマっていました。)
そんな最初の作品はフェルメールの真珠の耳飾りの少女の模写です。

左の写真は下塗りですが、下塗りの時点で色で立体感を作れており、かつ情熱的な色味がとてもかっこいいです。(人によっては下塗りの方が好きな方もいるかも?!)全然肌の色を乗せていませんし、背景の色も本物とは全く違うのに何故か「あっフェルメールだ」と誰もが思ってしまうと思います。絵の印象や衝撃はどこで人の記憶に残るのかと考えてしまいましたね。非常に興味深いです。恐らくこれからの僕の人生でこの少女を見るたびに出町さんの今回の油彩が思い出されるような気がします。

そしてこの油絵特有の重厚感を感じる右の完成品ですが、下地の彩りがよく活かされていると思います。白い肌の下に鮮やかな色の温かみを感じます。服や肌など柔らかいものに劇的な光が当たった場合の難しい陰影の表現や、水晶のように輝いている瞳は絵の中に吸い込まれてしまいそうです。ベタっとした厚塗りだけではなくこんなに繊細な光も描写できるのはミオスベテランの貫禄を感じます。

我々的には立体感や重厚感を下塗りからここまで感じさせるのはすごく油彩向きの筆の動かし方だなと思っていたのですが、完成後に感想を聞いてみると「せっかくアトリエは自由で開放的な楽しい気持ちになれる場所なのに、油絵をやってるとヘトヘトになるので、しばらくいいです」と拒否られてしまいました(笑)
また気が向いたときにトライしてくださいね!こちらはいつでも準備万端ですよ!

コメント
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