彩希 高2 油彩
暑かったり涼しかったり毎日服選びに悩まされています、ナツメです。今回は学生クラスのアキの油絵を2点ご紹介します!
まずは左の虎の絵。座ってリラックスしている様子ですが、こちらを見据える目には貫禄がありますね。顔は細い筆を使って細かく、体は大まかに、そして背景はさらにざっくりと色をぼかして置くなど、見せたい順番によって描き込み具合をコントロールしているため様々な色が置かれている中でもとても見やすい画面になりました。顔周りや手など、要所要所に置かれている鮮やかな黄色も効果的です。
そして2枚目は静物画。1枚目との間にデザインの平面構成を制作したのが功を奏し、シャープではっきりとした線が引けています。それぞれの質感の差が素晴らしいですね!特にポットは、周りのモチーフが赤いものに映るとどんな色になるのかを考えながら絵の具を作るのに試行錯誤していました。その苦戦の甲斐あって、手で触った時の感触が伝わってくるようなツヤツヤ感が出ています。一つ一つの立体感はとても素晴らしいので、パースにも意識を向けられるとより自然な絵になると思います。
どちらもモノの色をよく観察して描いているのが好印象です。虎の絵は画面全体が馴染むようなタッチなのに対して静物画はそれぞれのモチーフがはっきりとわかるように明瞭に描いているのが特徴的なので、今後は両方のいいとこ取りをして絵やモチーフによって描き方の使い分けにも挑戦してみて下さい!