小川 油彩
サヤカです!抱っこをねだる犬の体温にやられています…今回は、大人クラスの小川さんの作品をご紹介します。
サメの方が先に描かれ、猫が新作(サイズもこちらの方がF8号と大きい)です。どちらもダイナミックな構図が目を惹く作品ですね。
まず2頭のサメを描いた作品は、奥にいるサメと手前にいるサメが対比構図になっていて互いが引き立っています。前回の作品と同じく、海面のグラデーションが自然で、差し込む光が美しく描かれています。また、線状に描かれた泡は視線を誘導する役割を果たし、主役をより際立たせています。
次に猫と風景を描いた作品は、空と山で画面が大胆に二分されながら、対角線上に枝を描くことで単調な印象をさけ、力強いを構図になっています。また、対角線構図にすることで、画面に奥行きが生まれ、背景の景色との遠近感が感じられます。こちらの作品は、描かれている要素が多く、一歩間違えるとごちゃごちゃしてしまいますが、緑系の色が森の部分だけでなく、猫の瞳、体、木の幹に取り入れられていることで、統一感のある色彩になりました。
2作品とも、生き物の瞳が生き生きとしていて、とっても魅力的です!リアルなタッチながらどこかコミカルで、内面が伝わってくる表情から、生き物たちが今にも言葉を喋り出しそうな人格性を持っているようで、惹き込まれます。