陽飛 高2 不透明水彩
ギリシャ神話に出て来るヤギのパーンを主役に、葦の笛の音色に酔いしれる動物たちを描きました。茶色が多い画面ですので、同じ色味にならないように、何度も何度も塗り直しました。
1匹で聞きに来ている動物もいれば、羊は家族で聞きに来ていたり、ペアで並んでいる動物もいますね。ペア動物はそれぞれメスとオスの姿を書き分けられており、細かい仕事が生きています。動物の形や表情もよく捉えられています。全部で何匹いるんでしょう?よく見ると奥の方に狐もいますね!本来なら隣り合う事の無い動物(捕食者と被捕食者)ウサギが肉食のオオカミとチーターに挟まれていても無事なのですから、よほど美しい音色なのでしょう。食物連鎖をも凌駕する光景は、鑑賞者をも動物達と同じ表情にしてくれるようです。奥の青い山々も美しいですね、雪が積もった山肌を上手く表現しています。
絵本的な雰囲気もあれば、子供っぽすぎる事もない、絶妙なバランスの絵は、どの年代の人が観ても楽しめる1枚だと思います。
小原先生のぼやき「人にしつこく『これで良いですか?』『これ、どう思いますか?』って聞く癖に、私が『なんか隣と色が似てるからもっと工夫して』と言うと、いちいち『え?どこがですか?僕はそうは思いませんけど!』と喧嘩売ってくるんだよね!楽しいけど!」
作品からは想像出来ませんが、意外と先生達とバチバチしている時も。笑 きっとハルトさんもバトルを楽しみながら制作してくれているのでしょう、これからの作品も期待しております。