穴田 油彩
サヤカです。街ゆく卒業式終わりの高校生を見て懐かしい気持ちになっています。今回は大人クラスの穴田さんの作品をご紹介します。
甥っ子ちゃんと猫を描かれました。叔母さんになった穴田さんの、愛情あふれる優しい眼差しが感じられる作品です。穏やかに眠っている赤ちゃんの可愛らしい横顔と、凛とした猫の表情が対照的で、まるで猫が赤ちゃんを守っているみたいですね。画面を囲むおもちゃがとてもカラフルですが、ナチュラルなトーンの赤ちゃんを主役にする為に、目立ち過ぎてもいけない、かといって子どものおもちゃなのに地味に抑えても合わない…と、とても苦労をされました。その甲斐あって色の明暗をうまく使い分け、影に全く重い色を使っていないのに、どのおもちゃも自然な陰影で描くことができました。物の形をよく観察して描いたことが伝わってきます。
また、赤ちゃんと猫の描き分けにも注目したいです。赤ちゃんは、滑らかな筆使いで乳児らしいぷにぷにした肌の柔らかな雰囲気を表現しています。猫に関しては、筆跡を残して、ふわふわなロングの毛並みを感じさせます。
画面から穴田さんの愛情をたっぷりと感じます!想い出の場面を絵を描くことで、写真に映しきれない暖かな感情を乗せることができますね。これからも穴田さんの作品を楽しみにしています。