モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

木炭の使い方

2024-10-11 20:21:37 | お知らせ


左から 瑛太 高3 鉛筆 / 百合子 高1 木炭 / 実栗 高1 木炭

デッサン大好き高木です。今回は高校生の生徒さん達が初めてトライした大物のデッサンを見ながら、牛骨を描く時のポイントや木炭の使い方について解説しようと思います!

牛骨を描く時、まず一番最初に形を合わせることに苦戦すると思います。普段あまり目にしないモチーフなので、印象が外れていても何処が間違っているのかわかりづらいものです。先になんとなく違和感の感じる場所を細かく修正してしまい、いつまで経っても大きい比率が合わせられないことがよくあります。最初は焦らず各パーツの比率を測って大きな形の印象を合わせましょう。

形がある程度取れたらベースのトーンを乗せます。鉛筆の場合は普段通り4Bなどで優しく塗れば、骨の固有色表現がしやすいのですが、木炭は軽い振動ですら粉が吹き飛んでしまうので、一度暗さを少々強めに付けてから、手でこすったり・抑えたりして定着させ、練りゴム(食パンでも可)で白いタッチを付ける感覚で明るくしながら描写すると良いでしょう。とは言っても白に近いクリーム色のモチーフなので、木炭は黒くなりすぎてしまうことが多々あります。あまりにも木炭の暗さが乗りすぎると、デリケートな木炭紙(フランス製の和紙のような紙)の奥まで炭が入り込み、明るく出来ないま終わってしまうこともありますので、途中からはモチーフの色より少し暗いか、ほぼ同じぐらいの明度のベースをソフトに乗せられると描きやすいと思います。

中々難易度の高いモチーフですが、表情が多彩で描いていてとても楽しいです。特に細かく難しい歯の描写や角の筋の表現など、描き切った時の達成感は中々味わえるものではないので、腕に自信のある方は是非挑戦してみてください!

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