モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

葉の一枚

2008-06-15 02:41:00 | スタッフ講師
Sachiko01幸子、透明水彩

今日は火曜学生クラスの幸子ちゃんの作品をご紹介します。
いつも独特の力強い鉛筆のラインに、固めの透明水彩で自分の色をのせていくのが得意スタイルの彼女。
今回も細かい一色づつにセンスが光ります。

その中でも背景の葉っぱにご注目。
これは図鑑の動物スケッチを見ながらの制作だったのですが、ここの背景、見本ではほとんどただの緑のかたまりだったんです。
それが、本人の視点次第でこんなに見応えある葉の海になりました。
一枚一枚、ほんの少しづつ色も違うんですよ。
大胆(な色解釈)と細やかさの同居による、迫力ある描写になりました!

いしやま

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生きたモチーフ

2008-06-14 00:14:00 | スタッフ講師
Matisu1_2Beta_2左 アンリ・マティス 『金魚』 1912年 油彩、キャンパス
右 ベタ・熱帯魚♂ 『モネ(魚の名前)』

画集をパラパラめくっていると、アンリ・マティスの『金魚』の絵が目に留まり、こんな絵を小学生に油彩で描かせたいと思って買ってきました。窓辺にいますので、大人クラスの方もぜひモデルにして下さいね!
蚊が大好物なので、アトリエで捕まえたら水槽に入れてみて下さい。歯があるので、噛まれないよう注意。   オバラ

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自慢の息子・娘2

2008-06-13 20:26:12 | スタッフ講師
Kinpaku7_3Kinpaku6_5Kinpaku8_3Kinpaku9Kinpaku10_2小学生・金箔画 アクリル、水彩、金箔

強くて美しい金箔画、第2弾。
先日のブログで保護者の方々に「自信を持ってお子さんの作品を自慢して下さい!」なんて書きましたが、実は私、美大の教授が銀座のギャラリーで個展を開いていたので、そのパーティーにこれらの金箔画をこっそり持って行き、来ていた画家たちに見せびらかしちゃいました!
だって自慢の生徒ですから!褒められちゃった♪   オバラ

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わたしの海

2008-06-12 00:03:00 | スタッフ講師
Dcf_0759PhotoPhoto_2
左:ゆつき(年長) 右:あん(年長)

大波小波・・・波の形を体全体を使って大きな画用紙いっぱいに伸び伸びと描きました。青・黄・黄緑・白の4つの色がじわ~っとにじんで広がっていく線のおもしろさを感じたり、色が混ざってできた新しい色を発見して喜んだり、水彩ならではの表現を存分に楽しんでいましたよ。どの作品を見ても線の強弱、色の混ぜ方などとても美しくて独自の海の世界があるなぁと思いました。
海を描いた後には、別の画用紙に海の生き物をクレヨンで描きました。最初の波を描いた時の大胆な筆の動きとは違って、今度は魚の特徴や模様など細かいところまで描いていきます。海の生き物ができたら、「ぼく・わたしの海」に魚が泳ぎだしました。   伊藤

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自慢の息子、娘

2008-06-11 00:39:00 | スタッフ講師
Kinpaku1Kinpaku2Kinpaku3Kinpaku4Kinpaku5小学生・金箔画 アクリル、水彩、金箔

どうです?この絢爛豪華な金箔画!
画伯の描いた大作のようでしょう!?
平和公園で樹木を写生し、アクリル絵具で下塗りをした後、水彩絵具で木の色を塗り、周りに金箔を貼った後に消しゴムで雅印を彫り捺印しました。
子どもの作品の力強さと、金箔の主張が見事に調和し、重みのある絵になりました。
保護者の皆様、親バカではなく、誰に見せても褒めてもらえる、どこに出しても恥ずかしくない作品です。自信を持ってお子さんを自慢して下さい!   オバラ

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生徒作品展!

2008-06-10 00:41:00 | スタッフ講師
Kokusaikouryuusenta〔展覧会2008~第8回生徒作品展~〕まで、あと4ヶ月に迫りました!
生徒さん達には授業の度に申し上げておりますが、 10/7~10/13 に元住吉西口・川崎市国際交流センター1F展示ロビーで開催します。
自分が納得のいく作品を制作し出品できるよう、私達スタッフも生徒さんの身になってアドバイスさせて頂き、皆様に尽くす所存でおりますので、妥協せず一緒に頑張りましょうね!   オバラ

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冒険王

2008-06-09 22:24:48 | アート・文化
Marilyan_2「マリリン」 田中幸介

こんばんわ、もしくはこんにちは。幸介です。

先日、世田谷美術館で開催中の「横尾忠則」の展示へ行ってまいりました。
横尾さんといえば、デザイナーなら誰しも知っている有名なグラフィックデザイナーです。

蛍光色や主張の強い線など、僕にとっては他人とは思えない横尾さん。今回の展示は、絵画・デザインの原稿・白黒の小説の挿絵・コラージュなど、展示数は膨大かつ多種多様です。

デザインやイラストレーションを好きな方は、その繊細な線やパキッとした色使いなど、とても勉強になりますので見て損はないと思います。さらには油彩や風景画など、15号~200号ぐらいのキャンバス画などもかなりの数が展示されています。ゆっくり回る人だと2時間くらいかかりそうです。

そして今回ブログに載せている僕の絵ですが、マリリンモンローです。アンディーウォーホルも描いています。横尾忠則も描いています。ウォーホルも横尾さんも、とても色使いの派手な作家です。そして僕も、色使いが派手です。

ということは「マリリンモンロー」はもう、避けられないテーマだな!!と思い制作いたしました。ウォーホルも横尾忠則も作品を見たばっかなので、その思いをマリリンにぶつけてみました。横尾さんやウォーホルが何を思ってあんな派手な色使いにしたのか、少し分かった気がしました!!

みなさんも良い展覧会に行った日は、すぐさま思いの丈を画用紙にぶつけてみてください。すこしだけ美術家達の気持ちが分かるかもしれませんよ!

田中幸介

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理想の場所

2008-06-08 00:17:00 | スタッフ講師
Kikuti
菊地 水彩、色鉛筆

赤尾です、昨日はブログを書くのが遅れ、小原先生に代筆していただきました。楽しみにしていた方は申し訳ありません。
今日は菊地さんの新作をご紹介します。
菊地さんはいつも色が綺麗でやさしい絵を制作されています。
今回の絵もアンティークショップの写真を見ながら、窓の外は想像で海を描いています。
猫の黄色と海の鮮やかな水色がとてもマッチして、海辺のおだやかな雰囲気が伝わってきますね。
こんなところに住みたい~!と思わず口にしてしまいました。
慎重に絵の具を重ねているので、色が濁らず鮮やかですね。また猫の眠っている椅子をデッサンでかなり描き込んであるので、きっちり描いてある部分と逆にさらっと見せているところの差が絵を魅力的にしています。
次はアクリルを使って金箔画にチャレンジされるそうです!
綺麗な色使いはきっとアクリルでも生かせると思います、どんな絵になるのかとても楽しみです♪

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キャンバスの飾り方

2008-06-07 11:15:00 | スタッフ講師
Isiyamakaeru_2石山 油彩

親指サイズのアマガエルの王様の置物を持ってこられて、特注のハガキサイズのキャンバスにちみちみ描きました。油彩は粘つく為、あまり小さいキャンバスには描き辛い素材ですが、筆の後ろ(柄)の部分まで使って細かく彩色しました。カエルの肌の質感までよく描き込まれています。
二つをセットに置くとまたかわいらしいですね。写真に撮り忘れてしまいましたが、実は裏の木枠にもサインと同じピンクの油絵具を塗ってしまいました。「そんなところ塗っても意味なくないですか?」と聞くと、「テーブルの上に立てて飾るからいいんです♪」との事ですよ。新しくてユニークな試み!   オバラ

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油絵具について

2008-06-06 22:20:06 | うんちく・小ネタ
オバラです。来週から小学生クラスでは、年に一度の油絵制作が始まります。アトリエの壁中、1年生から6年生までの油絵で埋め尽くされる予定ですので、他のクラスの皆さんもお楽しみに!楽しみ方のコツ(?)として、下書きの段階から“気になる作品”の目星を付け、どんな風に完成されるのか見守る、というのをお勧めします?育成ゲームというよりは、まさにギャンブル!(何が?)
さて気を取り直して油絵具について真面目なうんちくを。
油絵具は『顔料(色を出す成分)』を画面に定着させる為の接着剤としての『植物乾性油』で練った絵具のことです。顔料は油分につつまれた層の中にあり、光が油膜の表面、顔料、下地などに反射することにより油絵特有の深い色味がでます。
植物乾性油は空気とふれることにより酸化して固まるので、表面は乾いたように見えても、下の層の絵具が完全に乾燥するまで半年以上かかる場合があります。
初心者の方が揃えるには、基本的には12色セット(赤が○○レーキというなまえの絵具でしたら、ピュアレッドなど、まさに赤という色を買い足して。ちょっと高いですがカドミウムレッドがお勧め)でいいと思います。この12色を混ぜ合わせていろいろな色を作り出します。ただ、なぜか油彩では、赤と青を混ぜても汚い紫にしかなりません。紫を1本買い足してもいいでしょう。(ミネラルバイオレットがお勧め)その他の色は描き進んでいくうちに必要に応じて買い足していくのがいいと思います。

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磨き込む

2008-06-05 21:46:35 | スタッフ講師
Dcf_0755_3

今日のブログ、私的なことですがお付き合いください。
ずらっと並んでいる写真の魚たち、まだ製作途中なんですが、最近私がハマっている木工の作品の一部です。ヤスリで磨きに磨いています。知り合いからのお誘いあって、今年に入り木工製作を始めました。学生時代に何度か木工はやった事がありましたが、遥か昔の事。木工室に入ると木の臭いが懐かしく落ち着きます。
今製作しているものは主に雑貨や木のおもちゃです。どちらにしもシンプルなデザインが大好きで、使う人とモノと空間との関係にこだわっています。使わない時も空間に美しい表情で溶け込み、それでいて存在感のあるシンプルな形。その形が木の温かさや素材感、やわらかい表情ををさらに引き出す、そんなデザインにしたいなといつも思いながら作っています。まだまだ始めたばかりの修行中・・・。ヤスリがけの度に摩擦で指に水ぶくれができてしまいます。   伊藤


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人物クロッキー会のお知らせ

2008-06-04 23:52:46 | スタッフ講師
Kurokki083人物クロッキー会が今度の土曜日 6月7日 16:00~18:00 に開催されます。
今回のモデルさんは女子高生で、20分ポーズを5回とも同じ姿勢でとってもらう、固定ポーズとなります。
ミオス生徒さん以外の方も参加していただけますので、ぜひたまには人物画を描いてみませんか?アドバイスが必要な方はお申し出下さい。お待ちしております!
参加費 1500円 (ミオス生徒さんは1000円)
持ち物 画材 スケッチブックetc (イーゼル、画板、イスなどはご用意してあります。)
お申し込みはお電話でお願いします。   044-411-1600

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佇む絵

2008-06-03 23:44:48 | スタッフ講師
Satouseibutu佐藤 油彩

静物=しずかなもの。
でしゃばらずただそこに佇む。
なにものも邪魔をせず、しかし決して存在感が薄いわけではない。

と、なんだか私が言うと、日本酒かなんかの口当たりを語っているようになってしまいました。佐藤さんごめんなさい。
ひとつひとつのモチーフがそれぞれ語りかけてくるようで、おもわず絵に触れてしまいたくなりますが、かといって気安い感じでもなく、洗練された緊張感が漂います。全てのものに均等に眼差しを向け、情熱を注いでいるのが伝わります。根気のある方なので、時間を掛けて完成度の高い作品に仕上げました。次作は、水彩画講座で学んだ技を油彩に取り入れ、ますます透明感のある油絵を目指しましょう!  オバラ

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ミスマッチ?

2008-06-02 23:03:06 | スタッフ講師
Narukawa成川 『春の夢』 アクリル絵具

こんばんわ、もしくはこんにちわ。幸介です。
本日も大人クラスから作品を紹介させていただきます。

以前は続けてデッサンを描かれていましたが、最近はアクリルなどの彩色の作品をメインに制作されている成川さん。初めて成川さんの絵の具での作品を見たときに、それまで描いていたデッサンから解放されたかのような明るい色彩感覚で、何かが開花したのを目の当たりにしたのを覚えています。やはり画材を変えると新しい発見があって面白いですね!!

そして今回の絵ですが、一枚の絵としてとてもよくまとまっています。ですがよく考えると「白いフクロウ」は寒い雪国などに生息している鳥だそうで、しかも「しだれ桜」にフクロウが止まっているところはあまり見た事がありません。しかも桜の季節も少し過ぎてしまいました…

しかし!!一枚の「絵」にすると、なかなか美しくまとまっています。不自然さなど感じません。実際僕は、成川さんが制作しているのを何週間も見ていましたが、先週ごろになってようやく「普通フクロウって桜に止まんないんじゃね?」と気付きました。

数あるモチーフの中から選んだ別世界のものでも、こういうふうに纏めることができるんだなぁと改めて感じました。

そしてご本人からのコメントです↓

「以前、動物園で見た白フクロウに一目ぼれしてしまい、白フクロウをモチーフにしたこの絵を描きました。
花の色を一つ一つ微妙に変えたことと、白フクロウのお腹のあたりの塗り方が、自分では気に入っています。」

「フクロウ」と「桜」の双方の生きた作品となりましたね。モチーフ選びひとつでも、好きなものをそのまま描くのも良いけど、自分流のアレンジを加えて楽しむのも良いですね。

ぼくの場合は「ロボット」と「炭酸飲料」が好きなので、次の絵のモチーフは「炭酸飲料の海に沈むロボット」なんかが良いんではないかと思います!

田中幸介



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光の空間演出

2008-06-01 04:41:00 | スタッフ講師
Image061_2Image058Image063_3Image059左から
ゆうみ(2年)菜々子(4年)
しょうた(2年)ひなこ(2年)

こんにちは、いしやまです。
ひさしぶりの晴れ間と青空の日曜日でしたね。

こちらは火曜小学生クラスの工作作品です。
最近ここでご紹介している金箔画をはじめるまでに、
こういった作品を完成させておりました。

黒いボール紙の中を切り抜き(額のようにして)そこへトレーシングペーパーをはり、これが土台。
ケント紙などで画面との距離を調節しながら、裏から好きな色のセロハンを貼っていき、完成です。光にかざすと、やわらかいステンドグラスのような作品になります。

このセロハン、やはり人気の根強いこと。色とりどり&透ける素材感が好きなひとも多いようで、テンションが上がる工作アイテムとしてもってこいです。あちこちからセロハンを重ねての混色に発見の声も。
みんな素材を満喫しながらも、この4つの作品をはじめとして、大きな世界観まで表現しようと格闘していました。
それぞれ主役のうしろに、さらに広い空間まで見えるようですね。
左のヒラメ/海の底など、イメージのつよさも相まって、構図までとても素敵な作品になりました。

光のいろを作ったり、削ったりとコントロールすることで、一枚のボール紙の中にも舞台美術のように空間を演出することができます。光と色を立体的に、そして楽しく扱えるセロハン工作。できること、まだまだありそうですね!

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