学生達の入試の行方は…美術高校受験編

高校入試再現作品　左：実織（中３）／右：優海（中３）

どうも幸介です！高校受験、美大受験も終わりまして、色々と良い報告を聞けて一安心している今日この頃。受験生達も本番が終わり、すっかりリラックスモードになっております。

そんなリラックス中の彼らに鞭を打って「受験会場で描いたデッサンをもう一回描け！！」と制作してもらったのが上記の入試再現作品。嫌々ながらもなんとか制作してくれました。これは嫌がらせでやらせている訳ではなく、それぞれ高校でどういう課題が出たのか・どこまで描けたら合格なのか等、来年以降の受験対策としてやっていることなんです。

左の作品、実織のデッサンですが、紙コップの色彩は黒くなり過ぎず美しい色が描けております。しかし、紙コップの形の歪みと、全体の構図が左上に寄っているのが残念ですね。彼女はアトリエでの授業のたびに構図についての力の弱さを講師に言及されてきましたが、やはり試験でも同じ弱みが出てしまったんでしょうか。週に２回アトリエに通い、大竹先生と僕とで主に受験対策をしてまいりましたが、手を変え品を変えてもポーカーフェイスな彼女には苦労させられました…。裏で「今度は時間制限設けて授業しましょう」「いっそのことハードルの高いモチーフにしましょう」等々、先生達が奔走していた事を彼女は知るまい……。とにかく志望校には無事合格いたしましたので、高校生活ではそういった構図力なども鍛えていってもらいたいなと思います。

右の作品は優海のデッサン。こちらまったく人の話を聞かない男ですが、デッサンはなんとか描けているようです。こちらは構図の単調さがネックですね。立方体の面の描写などは、よく観察できていると思います。こういう何もない面を描くと、つい雑になってしまいがちですが、彼は細かく質感を追えているんではないでしょうか。しかし高校に受かってからの彼の生活態度が、もうこれ以上ないぞってくらい気を抜き過ぎていまして、元々あんまり他人に細々と気配りするタイプではないのですが、輪をかけて失礼な男になっています。もう早く高校に行って、世間に揉まれてきてほしいです。もっと傷ついて成長して、思慮深くて信頼のおけるような人物になって欲しいと思います！！

ということで、生徒達自身と同じ位か、もしくはそれ以上に「終わったーー。良かったーー！！」という気分な講師達。細かいことや耳が痛いことも言ってしまうけど、とにかく合格した皆、ほんとうにおめでとう＆お疲れさまでした！！

静かな時間

菅原　油彩

凍える辛い朝を迎える度に、何故人類は冬眠をしないんだ…？と頭を抱えてしまう大竹です。
今回ご紹介させて頂くのは菅原さんの油彩作品です。

以前の色鉛筆での作品も穏やかでゆったりとした時間が画面から感じられましたが、油彩になっても菅原さんらしさは発揮されていますね。
段々下にいくにつれて薄くなっていく空のグラデーションや大きく跡を残さない筆のタッチによって画面の静かな空気感が生み出されています。
ご自分で撮影された写真を見ながら制作されていましたが、メインの富士山の邪魔をしないよう右の枝を少し減らすなど、構図も工夫されていました。
この手前にある梅は重要で、手前に物がある事によって、より富士山が奥に感じられ、画面の中の空間が広がっています。
写真だと伝わりにくいのが残念ですが、青空を絵の具の厚さが均一になる様に丁寧に塗られているので、その上に少し厚めに盛られた梅の花や枝の絵の具との差が絵を面白くしています。
また、空の青、富士山の青、河口湖の青が丁寧に色作りされているので、似通った色にならずそれぞれの青を楽しめるようになっています。
山頂部分ですが、ご本人が一番苦労されたという部分だけあって一番美しく仕上がっています！
雪の白や山肌の青へ変わる部分が特に素晴らしいです。
暗めの色の手前の足場や他の山も濁らず良い色に仕上がっているので、明るい部分がより綺麗に見えてきますね。

現在ミオスの展覧会へ向けて製作中の色鉛筆画も様々な工夫が施されていて完成が楽しみです★

中高生の美術ワークショップ

新中学生以上対象の春のワークショップのご案内です。
この春から何か新しいことを始めたいと思っている君、美術が好きで絵画の技術をアップさせたい君、春休みの時間を有意義に過ごしたい君、１回で１枚の絵が完成する講座に参加してみませんか？基本的なデッサンの描き方を学びましょう。専門家から学ぶと、自分でも驚くほど上手な絵が描けるようになりますよ！

３月２２日（火）１８：３０～２０：３０
【石膏デッサン】
鉛筆の持ち方、イーゼルの構え方、濃淡の付け方、構図の入れ方、形の測り方、基礎から一人一人丁寧に指導します。

４月５日（火）１８：３０～２０：３０
【静物デッサン】
デッサンはモチーフを良く観察して特徴を表現します。形を正確に写すだけでなく、光や質感も描き分けましょう。

両日ともに　参加費　2,300円（内部生との合同授業です）
　　　　　　持　物　筆記用具

①事前にお電話で、講座名・希望日をお知らせください。定員がございますので、受付時に参加可能かお知らせいたします。お電話が仮申し込みとなります。
②仮申し込み1週間以内に受講料を教室まで直接お支払い頂くか、下記の振込先にお子様の名前でご入金ください。ご入金確認後、正式申し込みとなります。
振込先： 三井住友銀行　元住吉支店　普通口座 ０６０９７１４　名義「小原京美」
※お振込みの方は銀行の“明細票”を受領書とさせて頂きますので、領収書はお渡し致しません。“振込み控え”は当日まで大切に保管ください。
（ご注意）　振込み手数料は、お客様のご負担でお願いします。お振込みが確認できない場合は、仮申し込みをキャンセルされたとみなします。講座開催日程1週間前を過ぎてからのキャンセルは返金できません。日程の変更も致しかねます。
※ワークショップ受講後２か月以内にご入会頂いた場合、入会金より2,000円割引させて頂きます。入会ご連絡の際、ワークショップ参加の旨をお伝えください。

くれよんのくろくん

幼児クラス
幼稚園生のお絵描き画材の定番と言ったら、クレヨンですね。
今回の制作では、クレヨンが主人公の絵本「くれよんのくろくん」を読むことで、お絵描きに親しみをもってもらいました。
この絵本の登場人物は、擬人化されたクレヨンです。
クレヨンたちは、次々と箱を飛び出して、真っ白な画用紙に絵を描き始めます。きいろくんはちょうちょをあかさんとピンクちゃんは花を・・・。でも、くろくんだけは、きれいに描いた絵を黒くされてはたまらないと、仲間に入れてもらえません。くろくんがさみしそうにしていると、シャープペンのお兄さんがやってきて、くろくんに秘策を教えてくれます。
その驚きのアイデアとは、きれいに描いた絵をくろくんは全部真っ黒に塗りつぶして、その上からシャープペンお兄さんがペン先を滑らすと・・・・とっても綺麗な花火ができるのです。

このお話の展開は、絵画技法のスクラッチ（ひっかき）のやり方そのものなので、制作について私からの説明は一切不要です。
下地に描いたカラフルな色の模様を真っ黒に塗りつぶして本当に大丈夫なの？と、最初は不安な様子でしたが、いつの間にか手が真っ黒になり、クレヨンも短くなるほどゴシゴシ塗りまくり！！
真っ黒になった画面を尖ったものでひっかくだけなのに、出来上がった絵はとても神秘的。
画面のどこに何色が出てくるのか意外性があり、ワクワク感が良いですね。

そして！完成した作品を入れるフレームの装飾も行いました。色付けした卵の殻をフレームに貼ったのですが、フレームの黒とスクラッチ画との相性が良いでしょう？
スクラッチ画をガラス製フレームにセットしてから、作品の写真を撮りはじめた為画面が反射してしまい、全員の美しい作品を撮れませんでした。皆さん、ごめんなさい！（Eri Ito)

垣根の垣根の曲がり角

水曜夜　大人クラス　長沼

急に暑くなったり、寒くなったり、目がかゆくなったりの日々を過ごしております、磯辺です。今日は水曜夜大人クラスの長沼さんの作品を紹介させていただきます。
こちらの作品、あの「たきび」の歌詞で有名な山茶花を描かれたものです。
正直私は、椿っぽい花のことは全部椿呼ばわりなので、道端に咲いている山茶花を「山茶花だ！」とは認識できなかったのですが、長沼さんの絵を数週間にわたって見ているうちにちょっとだけ山茶花の見分けがつくようになりましたよ！

さて、それはさておき。
まず、構図が面白いですね。画面に上から下に流れるように配置されているというのはツタ系の植物じゃないとあまり見ないかもしれません。山茶花というと生垣にぶわっと咲いてるイメージが強いということもあって、この構図にすると山茶花の可憐さが増すような気がします。
そしてメインの花。立体感も充分出ていますし、何と言ってもこの赤色がいいですね。血のような赤色が、可憐さの中に艶めきや強さを感じさせます。
また試行錯誤を繰り返していた背景の薄紫も、単調にならず、冬感が出ていていいと思います。

そういえば、この絵の制作中に頻発したシーンがありました。それは「長沼さんがさらっと描かれたところを私や小原先生が絶賛して、しっかりと描き込まれたところに限って、修正を提案する」というものだったのですが、同じような経験がある方ひょっとしてミオスには多いのではないでしょうか。この絵で私が絶賛したところで言うと、真ん中右寄りの花についている黄緑の三枚の葉っぱなどです。さらっと描いているところがいい！ということは、センスがあるということなので、気を落とさないでくださいね！

春休みワークショップ 小学生対象

新１年～の小学生対象の春のワークショップのご案内です。
小学校の短い春休み、何か形に残る制作をしてみませんか？絵画の技術をアップさせる講座です。

３月２２日（火）～２８日（月）の月火水木
水曜日16:15～17:45　水以外16:30～18:00　いずれか一日を選択下さい
【水彩画で自画像】
今この年齢の時にしか描けない自分の顔を残しませんか？顔と手を写実デッサンした後に、淡く着彩して仕上げます。
＊持　物　筆記用具・スタンド型の鏡

４月４日（月）～７日（木）
水曜日16:15～17:45　水以外16:30～18:00　いずれか一日を選択下さい
【木炭デッサン】
柳の木を焼いた炭で描き、パンで消す。ルネッサンス期に広まったスケッチ技法で、剥製の鳥を描いてみましょう！
＊持　物　汚れてもよい服装

両日ともに　参加費　2,300円（内部生との合同授業です）

①事前にお電話で、講座名・希望日をお知らせください。定員がございますので、受付時に参加可能かお知らせいたします。お電話が仮申し込みとなります。
②仮申し込み1週間以内に受講料を教室まで直接お支払い頂くか、下記の振込先にお子様の名前でご入金ください。ご入金確認後、正式申し込みとなります。
振込先： 三井住友銀行　元住吉支店　普通口座 ０６０９７１４　名義「小原京美」
※お振込みの方は銀行の“明細票”を受領書とさせて頂きますので、領収書はお渡し致しません。“振込み控え”は当日まで大切に保管ください。
（ご注意）　振込み手数料は、お客様のご負担でお願いします。お振込みが確認できない場合は、仮申し込みをキャンセルされたとみなします。講座開催日程1週間前を過ぎてからのキャンセルは返金できません。日程の変更も致しかねます。
※ワークショップ受講後２か月以内にご入会頂いた場合、入会金より2,000円割引させて頂きます。入会ご連絡の際、ワークショップ参加の旨をお伝えください。

学生のエネルギー

和博（中１）：DO NOT OPEN / 夏海（中１）：未来 / 菜々子（高２）：今に見てろ
下段左から　ひなた（中３）：あせり / 旭（高２）一平（高１）優海(中３）共同作品：ゴミラ

どうも幸介です！今までも何度か市美術展に応募した作品をご紹介しておりましたが、本日は佐藤さん・松尾さんに続き学生クラスで入賞した作品たちをご紹介したいと思います！！

こうして入選した作品を並べてみると、なんだか学生の受賞の傾向が分かってくる気がしませんか！？どの作品も「若さゆえの、隠そうにも隠しきれない溢れ出てしまう悶々とした気持ち」みたいな感情を作品にぶつけると受賞しやすいのかもしれませんね。

ひとつづつ作品を講評していきます。まず上段左端の作品ですが、凄惨な場面を描いた作品ですね。１０代などの若い時代はグロテスクであったりエロチシズムであったり、大人が子どもに隠したいと思って隠しているものに興味を持ちますよね。隠す大人も間違っていると思うし、そもそも興味を持つこともいたって正常な成長過程だと思います。臭い物に蓋をしても、やっぱり若者はその蓋を開けます。タブーにしたってどうせ目にしてしまうんです。この作品はそういったものをあえて描くタブーな感じ、若さなどを評価されたのではないでしょうか。

上段真ん中の真っ黒な作品。描いた本人はあっけらかんとしてるかもしれません。気だるく重い気持ちを抱えて、どんよりしてるのかもしれません。その両方を、いったりきたりで大変なのかもしれませんね。全く同じでなくても、大人の皆さんもそんなふうに悩んだりした時期があったのではないでしょうか。そんな誰もが共感できる気持ちを思い出させてくれる、見たくないようで見たい作品。そんな怖いもの見たさ、みたいな部分が評価に繋がったのではないでしょうか。作者は数年後にこの作品を見て、赤面するんじゃないかな。

上段右の作品は、これでもかという前に出てくるエネルギーを感じますね！！見事に優秀賞を受賞！！！最近脂っこいものを胃が受け付けなくなってきた大人には、少々胃もたれする作品ですね。擦れてなくて活気があって負けん気もある。なんだか圧力すら感じます。この作品を見た瞬間「熱血」とか「ド根性」とか「松岡修造」みたいな言葉が頭をよぎりました。『ザ・学生』的な、直球ど真ん中な面が評価されたんだと思います。

下段左の作品。個人的に一番好きですねこの作品。受験生の生徒の作品ですが、タイトルが「あせり」でこの絵ですよ！？あっちこっちに心が移動しながら、やらなきゃいけない重大案件『受験』に追われる状況。あせり、ですね。やっぱタイトルって大事です。地に足がついてなさすぎる印象を受けます。だがそこが良いんですね。上段の三作品とはまた違ったアプローチですが、やはり若さを感じます。タイトルと作品のワンツーコンボで入選です。

最後に下段右の立体作品。制作途中がアトリエの階段下に展示してあったので皆様もご存じですね。この作品を応募する為、市美術展に「グループでの応募は無いんですか！？」と小原先生が数年にもわたって電話しつづけた甲斐がありました！！狙っていたのは最優秀ですが、優秀賞ということで及第点でしょうか。製作期間が長かったのに、台座や尻尾の先などの細部の詰めが甘かったのが最優秀ではない原因ですね。美は細部に宿るんです。そこらへんの詰めだったり他人に見せる事への気遣いだったり、そいういった外見にもっと気が向くようになってほしいですね。彼らには。外見は内面の一番外側、とも言いますし。…ちょっと三人とも、僕にとって生徒の中でも特に密接な関係なので、ついつい叱咤するばかりになってしまいますね…。優秀賞受賞したのに。とにかく今後も気を抜かずに細部まで全力で挑め、と言ってやりたいです！！

ということで、学生の皆には今回の入選・落選を活かして、来年は全員入選！を狙っていきたいと思います！！

田中幸介

蟠龍図

松尾　『蟠龍図（ばんりゅうず）』　油彩/パネル

岩田でございます。本日は土曜午前クラスの松尾さんの作品をご紹介致します。
松尾さんは昨今、独特な技法で制作をされていますが今回も絵具を削ることで図像を描き出しいくという方法で作品を制作されました。

下記、部分アップ写真


色は黒と白のみ。しかし黒の上塗り面を先端が尖った道具で削って下に置いた白色の面が顔を出していくというやり方なのでとても繊細な表現となっています。部分写真にもあるように基本的に1ミリにも満たない線の集積なのです。顔の周りに描かれた毛の部分など実に細い線で描かれているのがお分かりになると思います。

又、描くといってもプラスの作業ではなくマイナスの作業なので思いもよらない削れ方を時によりするわけです。それが何とも言えない質感を生み出しているんですね。目の部分なども白色を塗って描いた感じとは違った表現となっています。鱗に関しても一枚一枚丁寧に描かれ、気の遠くなるような仕事が積み重ねられているのが見て取れます。

因みに、作品右下に押された落款もご自身作です。

こちらの作品、かわさき市美術展に入選しました！おめでとうございます。佐藤さんも展示していますよ。是非ご高覧下さいませ。


かわさき市美術展

期間　平成28年3月5日（土）～20日（日）　※3月7日（月）、3月14日（月）は休館
時間　午前9時30分～午後5時　入場は午後４時30分まで　※ 3月20日（日）のみ午後3時まで
会場　川崎市市民ミュージアム企画展示室1

春のワークショップ・幼児クラス

新年少～新年長さん対象のお子様ならどなたでもご参加できる、春のワークショップのご案内です。
幼稚園の長い春休み、ぜひ一緒に楽しい時間を過ごしませんか？ワクワク食べ物制作です！

３月２３日（水）１４：３０～１６：００
【ピザ作り/食べている絵】
トッピングが楽しいピザを作ったら、ピザを食べる自画像を描きましょう。お口に入ったピザを上手に描けるかな？

４月６日（水）１４：３０～１６：００
【回転すし屋オープン】
カラー粘土でたくさんのネタを作り、回転すし屋さんごっこをします。職人さんとお客さんに分かれ遊びましょう！

＊持　物　汚れてもよい服装・作品持ち帰り用の袋
＊参加費　2,300円（内部生との合同授業です）　※新年少以上対象

①事前にお電話で、講座名・希望日をお知らせください。定員がございますので、受付時に参加可能かお知らせいたします。お電話が仮申し込みとなります。
②仮申し込み1週間以内に受講料を教室まで直接お支払い頂くか、下記の振込先にお子様の名前でご入金ください。ご入金確認後、正式申し込みとなります。
振込先： 三井住友銀行　元住吉支店　普通口座 ０６０９７１４　名義「小原京美」
※お振込みの方は銀行の“明細票”を受領書とさせて頂きますので、領収書はお渡し致しません。“振込み控え”は当日まで大切に保管ください。
（ご注意）　振込み手数料は、お客様のご負担でお願いします。お振込みが確認できない場合は、仮申し込みをキャンセルされたとみなします。講座開催日程1週間前を過ぎてからのキャンセルは返金できません。日程の変更も致しかねます。
※ワークショップ受講後２か月以内にご入会頂いた場合、入会金より2,000円割引させて頂きます。入会ご連絡の際、ワークショップ参加の旨をお伝えください。

やってみたいな、こんなこと

昨日は、今月親子クラスを卒業するお子さん達が幼児クラスの体験授業に参加してくれました。
親子クラスは、定員が親子５組の少人数制ですが、幼児クラスは平均１５名なので、約３倍の生徒数！！
人数の多さとそれに比例した元気の良さに圧倒されることもなく、お兄さんお姉さんと同じカリキュラムで制作しました。
この日のお題は、『雲の上でやってみたいこと』のお絵描きということで、自分がどんなことをしたいか想像して、そのポーズを描きます。
親子クラス在籍のお友達にとって、全身を描くことははじめてのこと。２・３歳児特有の人の描き方＝頭側人（顔から直接手足を描く絵）から、人間らしいプロポーションへと変わる瞬間ですね！（写真下段作品）

雲の上でやってみたいことを考えて、その場で実際に思い思いのポーズをしてから描いてみる。雲の上という想像の世界なので、何をイメージしてもOK!
本を読んでいるところ、昼寝をしているところ、ジャンプしてるところ等、みんな違うイメージで楽しいですね。
今回画面の中にいる自分の位置が見所かなと思います。画面から体がはみ出している絵は、気持ちの良さそうな表情がとっても良いですし、空にフワフワと浮いている雲を画面の端に描いて、あくびしそうな居眠りの顔の絵ものんびりムードが漂い、見ていて心地よい絵です。また、雲から落ちそうになっているところを描いた絵は、これも画面から体の一部がはみ出した不安定な感じが危なさを強調する構図になりました。
この構図は、最初から意図して描いたものではなくて、こども達と会話しながら描いていくうちに、このような楽しい絵になってきました。

オマケ

そして、同じ日に行ったもうひとつの作品がこちらです。石膏で自分の人差し指を作るというもの。
制作日を書いて、ぜひ成長の記録のひとつとして大事にしてください。（Eri Ito）

雛祭り工作

ブログ更新が遅くなってしまって大変申し訳ありません。磯辺です。そして写真をアップロードするのが大変遅くなってしまって本当に申し訳ありませんでした。

3/3はひな祭り、ということで、幼児クラスでは2月末のカリキュラムで雛人形を作りました。といっても、台に座らせるタイプのものではなく、壁にかけるタイプの雛人形です！といっても、折り紙じゃあないんですよ？

赤い布を貼った厚紙の上に、金の折り紙を貼って、その上に本物の着物の生地で作ったお雛様をペタリ。
お雛様本体は、本物のお雛様の写真をチラ見しながらペンで顔を描いたあと、三角に折った着物の布をボンドで貼り付けて、烏帽子と冠を貼り、扇子としゃくを貼り付けたら完成！

この扇子を作る時にみんなに折ってもらったのですが、ちょっと難しいかなぁと思いながら説明を始めると、すぐに「やまおりたにおりでしょ？知ってるよ！」「それもうできるよ」などの声が！でも扇子結構小さいし心配だなぁと思って見守っていると、本当にあれよあれよと言う間に折りきってしまったのです…！最近絵の方でみんなの描写力がうなぎのぼりなので、そっちに気を取られておりましたが、工作の方もハイレベル！

今年は元より、来年のひな祭りにも是非飾ってあげてくださいね！

自分に正直な絵

木曜学生クラス　市美術展応募作品
上段左から　りな（高１）：魔女の棲む森 / 由紀（中２）：夕焼けみかん / さくら（中２）：狐櫻
下段左から　依莉（高１）：誘惑 / 萌恵（中２）：光 / 夏海（中１）：闇の中で

木曜小学・学生クラスの菅原です。ぼちぼち暖かくなって参りましたね！
トレンチコートが欲しくてそのことばかり考えていたら、この記事のタイトルに思わずトレンチコートと打ってしまいそうになりました！
そんなことじゃあ季節が変わるごとに諭吉様が飛んでいくのも仕方ないわけで、ファッション学生の懐は常に隙間風が吹いております。おぉ寒い。

そんな中ホットな話題ですよ～！
これは、2/15の田中先生の記事に引き続き、「川崎市美術展」に応募した学生の作品たちです。
田中先生の記事の通り、「大人の求める若さ」が好まれるこのコンテスト！

実は私、高校生の時にこのコンテストで川崎市長賞を受賞し、盾をもらいました。
その時描いたものは、「ノドから手が出るほど」というタイトルで100号サイズのどでかい絵でした。その内容というのも恥ずかしいもので、「お金と彼氏と時間と学歴がほしい」という欲求をそのまま描いたものでした。(降ってくる札束を手で鷲掴みするような構図でした)
顧問の先生が完成図を見た時の、大きなため息が今でも忘れられません（笑）

こんな私の前例も踏まえて、アンチテーゼ大歓迎の「学生の主張」を描くよう指導して参りました！
そして、近ごろの子は主張がないだとかよく言うけど、描かせてみればちゃんと絵で表現できるんだなあと感心しました。思ったことを伝える、自分をアピールすることってとっても大切です。
こういう場面になった時になにも言いたいことなんてない…と焦るよりも、「ちょうど言ってやりたいことがあったんだ」と迷いなくシャウトできるくらいの頼もしい子たちであってほしいですね！
自分が伝えたいことを消化して絵にできたことはすごいですし、それによって楽しさを見出せていたらいいなあ。

一葉（中２）　左　【脱戦ポスターコンテスト】川崎市平和館賞：手にするもの / 右：日常の中で

市美術展の結果発表より一足早く、平和のポスターコンテストで良い結果を残してきた生徒もいましたよ！
武器と光の扱いの差がはっきりしていてコンセプトがわかりやすいですね。
大変嬉しい限りでございました！一葉、おめでとう！