平成21年9月21日 (穂高行き 1日目)
涸沢の紅葉は1~2週間後になりそうですが、シルバーウィークは穂高連峰に行く計画を盆前からたてていましたが、結局 上高地→涸沢ヒュッテ→穂高山荘の往復になりました。
19日(土曜日)に自宅を出れば良かったのに、20日の出発になってしまい渋滞に巻き込まれる事になります。
その日の夜7時に着く予定が、大阪~京都間で高速道の渋滞に巻き込まれ、9時に平湯(アカンダナ駐車場)着です。その上、なんと、ゲートの前に車が3台並んでいて、ゲートが閉まっているのです。
又も立ち往生。。。
車の人に話を聞いてみると、真夜中の2時頃に開くとのこと。ここで、仮眠をとるしかないとあきらめ横になりました。
今日は災難続きで、疲れの溜まった1日でした。
その後も、ライトともして車が次々とやって来ます。
引き返す車、私たちの列に並んで止まる車、それぞれです。
車の中でウトウトしているうち、ゲートは2:30に開きました。どうやら、この時季は3:30始発の乗鞍行きのバスがあり、その1時間前に開くようです。
上高地行きの始発は4:50です。
車を移動した後、眠れないまま始発のバスに乗りました。
「上高地 ビジターセンター」
5:15頃、上高地ビジターセンターに着き、睡眠不足ですが浮き浮き気分です。
いよいよ涸沢に向かって私のシルバーウィークの始まりです。
廻りは薄暗く、ビジターセンターの明かりは周囲を照らしていますが、山並みは輪郭だけが映り見えます。
「・・・より 梓川」
6:00前になると、梓川沿いの山々に太陽の日射しが当たり、緩やかな梓川の流れも確認出来ます。
6:20 朝焼けの宿 明神館 に着く頃には、辺りは、すっかり明るくなり青空の中にウロコ雲が、しっかり見えて来ました。
「朝焼けの宿 明神館」
明神館のベンチで隣の人に挨拶、
私は涸沢ヒュッテまですが、時間と体力次第で穂高山荘まで足を延ばす予定です。
どこまでですか。?
槍ヶ岳を目指します。
そうですか。。。
横尾山荘までいっしょしましょうか。
いいですよ。 そうしましょうか。
「前穂高岳」
「横尾山荘」
明神館 6:20~ 徳沢園 7:10~ 横尾山荘 8:00 雑談して足を進めました。世間話をしながら歩くと、時間を忘れさせてくれます。
おかげさまで明神館~横尾山荘は、快適でした。
横尾山荘は、槍ヶ岳方向に向かう人、涸沢に向かう人の分岐です。
「横尾山荘前に掛かる橋」
山小屋から少し離れた場所には色とりどりのテントがいっぱい咲いています。
トイレ休憩を終え、いっしょに歩いた山人と分かれ、横尾山荘 8:20出発。
橋を渡り、道幅が狭くデコボコの登山道らしくなった山道を涸沢に向かいました。
「屏風ノ頭と涸沢のカール」
本谷橋近くになると屏風ノ頭の横に涸沢のカールが見えてきます。
「屏風ノ頭」
快晴のなかで穂高の山にいっぱいの太陽が降り注ぎ、空の青、山の緑、夢に見た憧れの山々間近です。その思いを胸に、アップダウンのある登山道を行きます。
朝一番の出発だったのでここまでの間、下山者とすれ違った記憶がありません。
登山道を快適に順調に進みます。
日射しがきつくなり、気温が上がってきた頃、対岸で太陽を背に巖壁をよじ登るクライミングの数名の人が目に入りました。すごい!!
本谷橋 9:10着です。
揺れる本谷橋と、その少し上流に揺れない木橋が架かっています。京都の庭園に掛かる橋のようで、なかなか風流な眺めです。
天気が良く、ここまで順調にきているので、今日中に穂高山荘にたどり着けそうな思いが湧いてきます。
写真を数枚撮り、時間を気にして休憩もそこそこ、先に進みました。
本谷橋を渡り登山道が険しくなるにつれ、稜線が間近に迫ってきます。
そして、空と青と、白い雲、緑の山肌が綺麗に映り疲れを忘れさせてくれます。紅葉がピークなる1~2週間後は、もっと素晴らしいでしょう。
「横尾本谷」
谷を詰めて登り、そして下れば天狗原に行けるようです。(登山道じゃぁありませんが)
「穂高の稜線と北穂高岳」
この当たりから、雄大な穂高連峰壁が目の前に迫り、ガレ場の草が綺麗に紅葉してしているのが分かります。
「涸沢ヒュッテから涸沢カール」
11:00 やっと涸沢ヒュッテに到着。
雄大で圧巻の景色を眺めながら30分休憩して疲れを取り、ピッリと辛くて美味しい700円のカレーを頂きました。
12:00になりました。 さてこれから穂高山荘目指して約2時間半~3時間急登するか、涸沢ヒュッテ泊で明日奥穂高を目指すか、思案中。。。
となりに、年輩の男性が腰を据えました。
これからどちらへ。。。?
穂高山荘まで登り、1泊して前穂高岳→岳沢→上高地を考えているんですが、
始めてのコースでどうしようか迷っているんです。
私も始めてで、そのコースを計画しているんですが、
体力に自信がないもんで。。。
じゃぁ、いっしょしましょうか。
いっしょしましょう。
と言う事で、12:30 穂高山荘目指してパノラマコース~サイテングラートを3時間かけて登ることになりました。
「正面は涸沢小屋」
涸沢カールは、色とりどりのテントの花盛りです。
話によると、昨晩は涸沢ヒュッテも穂高山荘も大繁盛で、畳み1帖に2人だったようです。やはり天候の良い連休は、山小屋も混雑します。
「振り返れば、向こうに常念岳」
「涸沢カール」
紅葉が始まろうとしています。
草紅葉は、最盛期です。
パノラマコースが終わり、サイテングラートの急登が待ちかまえています。
気を持ち直してゆっくり登って行きます。
「穂高山荘と奥穂高岳」
3:00 穂高山荘に着きました。
今日のサイテングラートの登山道は、下山の人の列と穂高山荘にアプローチする人の列が重なって、少し登っては待ち、又少し登っては待ちの状態で、なかなか自分のペースで登れないんです。
それでも、2人で山情報を交換して登ると快適もので、予定より30分早い2時間半で登ることが出来ました。
着いてびっくり。!!!
正面の奥穂高岳へのアプローチには人の列。山も連休で渋滞しているんです。
山小屋の中でくつろいでいると。槍ヶ岳から縦走してきた隣の若人が、20日は槍ヶ岳山荘から槍ヶ岳山頂に登るのに3時間待ちでしたよ。
3時間待ちですか。!
そりゃたいへん。! すごい。!
19:30 食事。 21:00 就寝で明日に備えます。
今日、9月21日の時間経過
アカンダナ駐車場バスターミナル・4:50発
上高地ビジターセンター ・・・・・・・5:20
朝焼けの宿 明神館 ・・・・・・・・・・6:20
徳沢園 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7:10
横尾山荘 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8:00~8:20
本谷橋 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9:10
横尾本谷 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・10:00
涸沢ヒュッテ ・・・・・・・・・・・・・・・・11:00~12:20
岩の取り付き ・・・・・・・・・・・・・・・13:40
穂高山荘 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・15:00
食事 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19:30
就寝 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21:00
でした。
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平成21年9月22日 (穂高行き 2日目)
9月22日の早朝、穂高山荘はガスの中です。
畳み1帖に2人と混雑する山荘内は、熱気で暑く毛布1枚で十分でした。
「朝の穂高山荘」
4:00前に目が覚めましたが、吐き気がしてしばらく横になっていました。治らないので、山小屋のお姉さんに相談しました。
看護士さんがいて、丁寧な説明でプリペラン(メトクロプラミド)頂いて飲み、30分が経つ頃には治まりました。
相談して助かりましたねぇ。
食欲も出て食事をすませ、レインウエアを着込んで7:00前に穂高山荘を後に、天候も体調も良くないので、前穂高をあきらめて来た道を引き返すことにしました。
雨の中、写真もそこそこに下山に集中。
「横尾の橋」
横尾山荘 11:30着
ここまでたどり着けば一安心。
山荘の食堂でラーメンを頂き外に出たところ、声が掛かりました。大山でよくお目に掛かる大山の常連さんです。
今回の山歩きの情報交換を交わして、12:00横尾山荘を出ました。
「河童橋」
15:50 やっと、上高地ビジターセンター着。
着いて人の多さにびっくり。
ビジターセンターの周辺は登山者と観光客で混雑していて、バスに乗るのに1時間待ちました。疲れた体にはこたえる列の中での待ちです。
アカンダナ駐車場 5:10
高岡の娘のアパートに1晩泊まり、高速道路を順調に我が家まで帰りました。
今日、9月22日の時間経過
穂高山荘 起床 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・4:30
食事 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・6:00
出発 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・6:50
涸沢ヒュッテ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8:40~9:00
本谷橋 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10:30
横尾山荘 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11:30~12:00
徳沢園 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13:20~13:30
明神橋 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14:45
上高地ビジターセンター ・・・・・・・・・・15:50着
上高地ビジターセンター ・・・・・・・・・・16:50発
アカンダナ駐車場バスターミナル ・・・17:10
今回のシルバーウィークは、災難続きの涸沢行きなりました。
救いは、21日の好天です。