鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

鳥海山の植物 その31 峠蕗(トウゲブキ)

2019年12月30日 | 鳥海山
峠蕗 トウゲブキ 別名エゾタカラコウ キク科 メタカラコウ属
 この花が咲くと盛夏です。
 白山沙参(ハクサンシャジン)咲くところ一緒にさきます。黄色と紫、自然界の色の対比を人間がまねているのですね。
 おれは咲いてるぞ~

 ここまで来たけど、まだまだ出てくるべき植物は出てきません。

鳥海山の植物 その30 岳樺(ダケカンバ)

2019年12月29日 | 鳥海山
岳樺 ダケカンバ カバノキ科 カバノキ属

 矢島口の岳樺は十月の落葉してからが見事です。信州、八ヶ岳あたりでは白樺が普通ですがこの辺は岳樺です。岳樺はダケカンバと読みますが白樺はシラカンバではなくシラカバですね。山で見かけるカバノキ科の植物はもう一種、深山榛の木(ミヤマハンノキ)があります。
 どうもこれを見ると浄土真宗の「それ、人間の浮生なる相をつらつら観ずるに、凡そはかなきものは、この世の始中終、幻の如くなる一期なり。 」で始まる白骨の章を連想してしまいます。

 雪の降る直前、あるいは初冠雪のころ、車道からも見ることが出来ます。

 やっと鳥海山の植物その30まで来ました。もう少し続きます。



鳥海山の植物 その29 御山竜胆(オヤマリンドウ)

2019年12月29日 | 鳥海山
御山竜胆 オヤマリンドウ リンドウ科 リンドウ属
 鳥海山いたるところで見られます。最後に咲く花です。山の秋の終わりを感じさせる花です。
 七合目御浜のあたりまで咲きますが、矢島口竜ヶ湿原ではかなり遅くまで咲き残っています。周囲の植物がが茶色く枯れても竜胆は一人紫で立ち続けます。
 それにしても紫色の花は多いです。

鳥海山の植物 その28 岩桔梗(イワギキョウ)

2019年12月29日 | 鳥海山
岩桔梗 イワギキョウ キキョウ科 ホタルブクロ属
 何故かわざわざとの高山植物が生育できそうもない岩の間とか砂礫地に生えます。しかも山頂一帯。昭和の噴火で泥流の下敷きになった高山植物の生命力には驚かされます。
 ほんとに岩の間が好きです。栂桜と言い岩桔梗と言い大変な生命力です。享和の大噴火でできた新山、何もなかったところに鳥海衾やらなにやら、いったいどうやってこの新山にやってきたのでしょうか。しかも住みにくいような場所に。
 紫は綺麗です。


鳥海山の植物 その27 檜扇菖蒲(ヒオウギアヤメ)

2019年12月28日 | 鳥海山
檜扇菖蒲 ヒオウギアヤメ アヤメ科 アヤメ属
 矢島口、竜ヶ原湿原にたくさん咲きます。
 檜扇菖蒲といえば、かの秋篠宮妃の印にもなっているようですね。
 そういえばかつて川嶋紀子さんの住んでいたG大学の教職員アパートに知り合いの大学教授がおりまして(今は住んでいませんが当時そこに住んでいました)、一度だけ遊びに行ったことがあります。後日秋篠宮殿下婚約のニュースが流れたとき、わっ、あんな小さいアパートにいたのかと思いました。どれくらい小さいかというと、昭和初期の公団住宅ですね。スタジオジブリの「耳をすませば」の最初に出てくる主人公の住むアパートを連想するといいでしょう。まさに平成のシンデレラですね。シンデレラと違ってこちらはハッピーエンドとはならないようですが。
 人の運命というのはわからないものですね。ちなみに、今上陛下の皇太子時代の、皆さんの知らない話もそこに集まった方々からいろいろ聞いちゃいました。 私? 私はその教授を知っていただけで他の方々が話しているのに、たまたま居合わせただけ、これまた偶然も面白いことが起きるものです。何十年も前の話ですが覚えているものですね。この花を見ると思い出します。