鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

鳥海山・雲

2020年02月11日 | 鳥海山
 今回は、鳥海山の雲の写真を選んでみました。

 昔の人は七千余尺と鳥海山の高さを歌っていました。
 子供の頃、鳥海山の高さは2,237mと教わったのですが、いつのまにか2,236mと1m低くなりました。誰か削ったな。なんだか非常に残念な気がした記憶があります。
 七高山の三角点はすぐに見つかるのですが、新山の三角点は?記憶にありません。
 どう見ても、悪天候の前触れです。
 空に浮かぶ巨大ななめくじ。
 七高山は時々あらわれたり隠れたり。
 外輪の尾根より。これでも結構な速さで動いています。
 千蛇谷よりガスが湧き上がります。火気厳禁、ではないです。
 外輪越しに空高く絹雲がゆっくりと動きます。
 雲走る。河原宿でのこの写真、お気に入りです。
 御浜から千畳へ向かいます。登山者をけむに巻いてやろうかと雲が待ち構えています。
 頂きは紗をまとった平安のをみなのよう。
 焼ける。
 染める。
 明ける。

思い出す話 その1 「おらっしゃいますか。」

2020年02月10日 | 兎糞録
 google検索使うとちゃんと出てくるのですね。「おらっしゃいますか。」、いつもそういって電話していました、Aさんは。
 相手もつられて、「はい、おらっしゃいません。」
 Aさんの初めての給料、そのころ給料は現金支給。両親に何か買っていこう…帰り道落としてしまって無一文、もちろん出てくることはありません。
 真面目、正直、なんでも一生懸命やる人なんですよ。
 
 所要があって訪れた会社事務所、ちょうど事務&経理の若い女の方は電話中。
 「じゃあ、その分は合い殺しでよろしいんですね!」とヒステリックにさけんでいました。
 ???
 この経理の方、相殺を「あいごろし」とおぼえていたようです。
 
 ある日、若い人が電話している、聞こえてきたのが、
 「えーっ、その難所水増し工事の内容はですねえ、」
 違う違う、割増工事だっ!
 
 社長へのごますりが得意な方、陰では社長の悪口三昧、ある日、
 「私、これから社長の所へチクリに行ってきます。」
 どうやら報告するというのをチクるというと思っていたようです。
 
 その同じおじさん、
 「うん、あれは兎臭いからよした方がいい。」
 と怪しいものは兎の香りがすると思い込んでいました、本当に。だれが教えたのか。きっと胡散臭い人が教えたのでしょう。

山小屋に何を求めますか 例えば食事を例にして

2020年02月10日 | 鳥海山
 皆さん。山小屋で提供される食事には大変興味があるようで、インターネットの発達した現在、食事が粗末であれば言いたい放題に言われます。当ブログでも山小屋の食事に対してのアクセスが大変多いです。
 多くの登山者は上のイラストのような食事を求めているのではないでしょうか。下界と変わらない、街の食堂で食せるものを。
 確かに山での食事は楽しみでしょうけれど、それが美味しく感じられるのはあくまでも自分汗水ながして担いできたものををいただくときではないでしょうか。食料なんて重いもの担いで登るなんて嫌だ、というならしょうがないですけど。

 山小屋で食事が提供されるのなら、最低限のもので十分です。

 これで十分ですね。ご飯は握らなくてもいいです。かつての記録では、河原宿の参籠所では登拝者にはご飯とみそ汁を提供していたそうです。

 近年、鳥海山頂参籠所では生ビールも販売している由。おまけに美術館なんてものもあるようです。そこまで必要ですか?自然を求めて山に行くのに。

 近い将来、ヘリによる荷揚げも不可能になるでしょうから、自分の必要なものは自分で担いで歩くという、当たり前のことが必要になるのもそう遠いことではないかもしれません。

 やっぱり山は賑やかであれば安全ですけれど、静かな方がいいですね。山小屋に下界のホテルと同じサービスを求める人は山登りなんてしない方がいいでしょう。

駄菓子屋

2020年02月09日 | 兎糞録
 鳥海山のネタもそうそうは続きません。

 小学校低学年の頃、近所に駄菓子屋さんが二軒ありました。皆さんはなんて言って店に入っていったでしょうか。
 我々の世代は、「買ーうー」と言って入っていきました。すると店の奥から陰気な小汚いお婆さんが嫌々そうにのっさりと出てくるのです。
 子供は欲張りですから、当たるはずもないクジをなめるなり、ひいたりするのですが、たいていは、なめると「スカ」と書かれた文字があらわれるか、最下位の景品しか当たりません。んっ?これって現在の宝くじと同じじゃないですか。買う方の心理も胴元の手口も昔からちっとも変っていません。
 そうそう、うちの姉は何故かいつも一等賞を当ててきました。なんだか昔の歌ににありましたね、「君は一等僕はビリ」なんて言うのが。
 ちなみに、うちの母親の世代は(昭和の初め)、店に入るとき、「ねーっ」と言って入ったそうです。すると店の奥から店のおばさんがやはり「ねーっ」と言って出てきたとか。
 今じゃ駄菓子屋さんもみんなこんな感じなんでしょうか。

山の酒飲み

2020年02月08日 | 鳥海山
 WEBライターの依頼はうけたけれど、記事を書いてくれと言われて、はいよ、とは言ったものの、それほど大風呂敷を広げて書くことなんてないんですよね、今のところ。どこへも行かないし、行く予定も無し。
 ほとんど昔話しか書いていないのにWEBサイトのスカウターの目に留まってしまいました。写真が綺麗だなんて言われましたが写真も記事も大したものは載せていません、ご覧のとおり。
 それはさておき、今日は、山の酒飲みの様子でもアップしてみましょうか、またしても。
 コーレ位でかかったぞー、そんなある訳ねえ、こんくらいだ。
 と会話しているように見えます。発泡スチロールの器はほとんど空。一升瓶二本もほぼ空のようです。どんだけ飲むんだ~。こんだけだ~と、左の人。これくらいにしておけよ、と右の人、言っているのかもしれません。

 若い女のかたをまえにするとおじさんは話に熱が入ります。お酒飲むのも忘れて。発泡容器の中身は何でしょう。缶ビールは遠ざけられてしまった。
 これは大清水の避難小屋。左端の女の方は検察官の奥さんだそうで、「なにかことを起こしたら私たちに言ってねー、〇〇してあげるからー。」嘘、ウソ冗談ですよ。検事さんの身内の方がそんなことを言うはずがありません。皆さん、そうとうきこしめしているのか、テーブルの上にはもう何もありません。
 雪がとけると早速、東雲荘の屋上、酒を持ち込んで宴会です。定番のすき焼きのようです。
 中へ入っても酒飲み、どれだけ飲めば気が済むのですか、あなたたち!!
 食い散らかした写真しか残っていない、これじゃちっとも旨そうじゃない、なぜなんでしょうね。これがYouTubeならだれもみないよー。