急に特別何かが食べたくなることってありますよね。そういう時は不思議と鼻腔にその食べ物の味と香りがしてきます。
またまた昔の話ですが、カツカレーというと知人から聞いた話を思い出します。
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ある日その方は家族で旅行に出かけ、山形県の某三万都市駅前の食堂でカツカレーをみんなで頼んだそうです。
お客のテーブルから見える調理場で食堂の親父、おもむろに皿に冷ご飯を人数分盛り、冷めた豚かつを添えて常温のボンカレーをかけ、それを電子レンジでチーン。
「お待ちどおさま~。」
チーン、合掌し。
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こんなイラストのようなものが出てくればいいのですけれどね。これはTAROTAROPUUさんという方の作品です。
でも笑ってもいられません。少し前までこの町の駅前にあった食堂では餃子を頼むと桃ちゃん餃子だったそうですから。
あるラーメン屋では豚骨ラーメンを頼むと紙の1Lパックに入った豚骨スープの素を店のスープで割って出していましたし、他の食堂では麻婆ラーメンというと一斗缶に入った麻婆豆腐のもとを缶からすくって温めてかけていましたから。さすが今ではそんな店はない、と思いたいところですが。
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キッチン南海神保町店のカツカレー。薄い豚カツがカリッと揚がってこの黒いカレーによく合います。コロナが収束したら食べに行きたいですね。