砂利をセメントで固めた崩れつつある蔦石坂の登山道は十数年ぶりに登る運動不足の体には超応えます。しかもこの季節はこのルート、清水、とよ、河原宿から長坂道出会いまでの間と雪渓が続きます。長坂出会いの白山一華が見たい一心で最後の雪渓を歩き始めますがきいた~、せめて軽アイゼンがあれば少しは歩きやすい。
鉾立から登った方がよほど楽ですね。通常のコースタイムの倍かかってしまいました。写真は笙ヶ岳への登り口。
何分歩くとこの景色、というものは大体頭の中に在るのですがそれ=頭の中も壊れかかっているようです。
長坂出会いから御浜へ少し登ったところ。この辺の写真は誰がとっても同じであまり面白くないです。花の字の雪渓とは言いますが自分には怪鳥が翼を広げているように見えます。
白山一華も大群落というにはもう少し、でもこの後一気に日光黄萓の季節がやってきます。長坂出会いのお花畑は最高の場所です。
鳥海湖までの下りは立派な木道が敷かれています。途中残雪で覆われた急斜面なのでまだ歩かない方がいいでしょう。
御浜の拝所も忘れずにワンカップを奉納する方がいたようです。後ろにあるのが弥三郎岩。特大の熔岩塊です。
帰路岩鏡のやや大きい群生を見ました。雛桜、稚児車もそろそろ咲き始めています。
大平口は歩く人も少ないせいか、標識も傷み放題です。
登山靴を広げるコロニルのシューストレッチャー、結果は最上です。新しい登山靴を買う必要はなくなりました。首の負担がZEROフックは確かに楽ですが着脱がちょいと大変、体が硬くなってしまっている身には後ろの方にストラップをひっかけるのがちょっと難しいです。でも久しぶりの山歩きにNikon D200 ではちょっと重すぎたようです。次回はミラーレスの軽いやつにしましょう。
下山は最後がきついもので、ああ、まだ駐車場につかない、早く着きたいと思いますし、帰ればぐったり。ところが一晩経ってみると、次はいつ行こう、悪事を働いたものがもうしませんと言いながら、ついまた悪事を働く心境と変わるところがないようです。煙草はやめることが出来ましたが、鳥海山はまともに歩けない身とわかってもやめられそうにありません。でももう山頂は踏めないだろうなあ。泊りがけで行くにしたってあの小屋で7,000円は高いなあ。
※蔦石坂で採った根曲がり竹は今朝の味噌汁に、美味でした。