鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

履歴書

2022年03月05日 | 兎糞録

 この年になって履歴書なんて書きたくないんだけど、今年も来てくれと再三電話あり、よっこらしょと腰を上げ、机に向かうから腰を下げ、か。履歴書を書き始めます。今はPCあるから便利ですね。雛型は保存してあるので年に合わせて打ち込んでいくだけ。写真はスマホで自撮り。背景に大きめの白っぽい紙を張り、照明を斜め前に影が出来ないように置いてパシャッ。書店やドラッグストアの前にある写真撮るボックス、証明写真ボックスとか証明写真機などと呼ぶらしいですが、あれ高いですね、1回800円くらいでしたか。自撮りでやれば超安く上がります。

 これをコンビニプリントする方法もありますがPC環境があればそれも不要。原紙は自分で作ってもいいんですが、市販の書きやすい用紙をまずは購入。それをスキャナーに取り込みます。著作権侵害??それを画像としてエクセルでも何でもソフトがあれば(以下エクセルの例)それに画像の挿入でA4サイズになるようにします。あとは文字をテキストの挿入で背景色ナシ、テキストボックスの枠線ナシにして必要な項目を入力していきます。

 横に並んだテキストボックスは配置で下揃え、これできれいに並びます。肝心の顔写真は同じく画像の挿入でサイズは写真添付の枠線に合わせて調整。次が肝心。これをPDFに出力、あとはコンビニでカラー印刷。これなら40円で上がるはずです。

 写真は画像編集ソフトがあれば、いい男、いい女にするのはちょっと無理がありますがシミなど少々の修正はききます。丸ーるいお顔をスリムにしたって持っていけばばれますのでそういった修正は止めましょう。

 健康診断書といわれた場合はかかりつけのお医者さんがあれば受付で一番安い簡単な診断書お願いします、といえば二千円ちょっとでできます、この地域の場合。都会では高いかもしれません。でも言わないと数千円以上が必要となります。何時間か働いた分が消えてしまいますから経費は安く抑えましょう。ああ、そういえばイオングループはパートさんから月数千円の駐車料金を取るんだそうですね、以前イオンでパートしていた人が言っていました「ソーダよ~、取られるんだよ~駐車料金」二日分くらいの働きがそれで消えてしまうんだって。今はどうかはわかりませんが。しかも無断で駐車していないかチェックも入るんだそうです。働く人は虐げられるんですねえ。

 


啄む、が正しく入力できない

2022年03月05日 | 鳥海山

 明治期に書かれた太田宣賢の「鳥海山登山案内記」を全文ワードに移し替えしているのですが、以前一部入手して移し替えした部分も再度文字、ルビをチェックしながら行っていると今では使われなくなった漢字、表現が多々出てきます。これらはフォントにIPAmj明朝体を使うと正確に移し替えできます。しかし、できなかったのが啄、ついばむという漢字。


稻倉嶽いなくらたけ本山ほんざんの西北にくらゐぞく之を稻村嶽いなむらだけと云ふ卽ち大物忌神社の御祭神倉稻魂命うかのみたまのみことふか由緖よしあるする所にして古は瑞鳥ずゐてう此處に棲息すみし形鳳凰の如く時々ときどきとりうみの湖畔についばめりと傳へらる


 鳥海湖、鳥の海で霊鳥が啄むという記述です。石川啄木の啄ですがフォントでは右側つくりのいのこくさびが打ち込んである字体が出てきません。石川啄木は正しくは豕に楔がある方です。

  

 この文字は残念ながらWindowsで使用できるフォントにはないようです。富士通のFontcityという有償のものにはあるやにきいていますが、この一文字に万のお金は出していられませんし、旧字体を入力するにはIPAmj明朝体の方が使いがってがいいのです。

 JISの判断でという字が勝手に啄に変えられてしまいました。啄木 キツツキ、という意味ならそれでもいいでしょうがこれは本人が使用したペンネーム、とはいえ人名です。歴史的意味からも削除はあり得ないでしょう、たった一人しかこの文字を名前に使った人がいなくとも。
 石川啄木が存命でパソコン使おうとしたならば自分の名前が入力できないわけです。木自筆原稿と称するものが啄木とこの字体で署名してあったら偽物です。
 本の方はどうかといえば、さすがに活字には残っているでしょう。

 これが啄木全集などと表記されるようになったら日本の文化も終わりです。でも、岩波文庫の歌集は木歌集となっているようですが他の雑多の出版社では既に啄木斗なっているようです。さすがに全集本は木全集のままのようですが。でも次に全集が編纂されるときには啄木全集になっているかもしれません。

 

 

 


ほら、春がここに SPRING IS HERE

2022年03月04日 | 兎糞録

 ほんの一週間前、

 旧市街は歩く人もなくさびれ放題。それから一週間、

 写真まで眠たそうな案配です。鳥海山周囲の丸池様、玉簾の滝など観光客がいっぱい来るような場所は行きません。玉簾の瀧はかつては冬の間除雪もされることなく、膝まで埋もれて雪を漕いで行ったものでした。
 上の写真の公園は小学校はいる以前よく言った場所ですので特別です。お祭りになるとサーカスと見世物小屋、お化け屋敷の大テントが張られ、呼び込みの声が響き渡ったものでした。「さあさあいらっしゃい、御用とお急ぎのない方は寄ってらっしゃい見てらっしゃい、可愛そうなのはこの娘でござい、親の因果が子に報い、姉は淫売、いもとは女郎、さあさあ御覧ごろーじろ、花ちゃんダヨ花ちゃんダ、頭は人で体が蛇の蛇女」今じゃ人権団体が黙っちゃいないセリフが飛び交う大賑わい。どでかい地球儀のような球体の中をバリバリと音を立てながらバイクが走り回る。昭和の初めは本当に「六尺五寸の大イタチだよ」といって大きな板に血のついたのを見せていたそうですから(これその時代見世物小屋に行った人から聞いた本当の話)。

 公園の空き地を見るだけで半世紀以上前の記憶が一気によみがえってきます。

 ほら、ここにも春が。