鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

続々・ドキュメントスキャナー&国立国会図書館デジタルコレクション

2023年01月22日 | 兎糞録

 先日のドキュメントスキャナー、スキャニングして傾きの自動補正が不具合、カラー画像が部分的に著しく滲む等の不具合があり返品。A4までしかスキャンできないという点はやはり資料のスキャンには不向き、ということでA3までスキャン出来るものに交換。

 これが本を開いたときに湾曲した面もも平滑化してしかも左右別々にスキャンしてくれるというものです。

 黄色い指抑えも付属していて設定でそれは写りこまないようにできます。結構以前からあったようですが今まで気づかずじまい。今まで本をフラットヘッドスキャナーにうつぶせにして押さえつけ、まるで水の中に頭を押さえつけてもがき苦しむ人を〇〇するような案配でスキャンしていたのですがこれで本を傷めつけることなくスキャンできます。なるほど非破壊とは言いえて妙。ただ一度にうまくゆくかといえば、そうは問屋が卸しません。うまくスキャンできるまで経験を重ねるのみ、のようです。

 国立国会図書館デジタルコレクションというものがありますが、これ古い資料を閲覧、ダウンロ―でできていいですね。ただし利用登録者として本登録しないとできません。本登録には身分証明書の添付も必要となります。デジタルデータのダウンロードは無料です。最近まで古い本でコピー申請しても全体の1/2までというものが居ながらにして閲覧、ダウンロードできるようになりました。

 国会図書館のスキャナーが紹介されていました。スキャンも人手によるもので自動ではないようです。

 


漁村の西日

2023年01月19日 | 兎糞録

 吉田博の描いた絵の絵葉書。「漁村の西日」

 あれっ、どこかで見たことが。

 モノクロのこちらでは「酒田港」となっています。文部省第七回美術展覧会出品作品、名前が違うのは何故でしょう。「酒田港」では出品時説得力がなかったか、「酒田港」は地元展示用の名前だったか。酒田港を描いたのは間違いないですが。モノクロは細かい描写が潰れています。

 

 ※ 国立国会図書館デジタルコレクション「第七回文部省美術展覧会入選諸家列伝」に吉田博の出品として「酒田港」「漁村の西日」「初秋の朝」の三点が記載されています。ということはこの絵葉書、どちらかがタイトルが違うということになります。絵葉書作成するときに取り違えたのでしょうか。どちらのタイトルも絵にあまり会わないような気もしますが。


片付けていたらこんなものが

2023年01月19日 | 兎糞録

 茶の湯は全くたしなまないのですが

 本間焼というものです。池田退輔さんから外に出してもいいよ、といわれた作品群から。私が作者ではありません。

 

  ※ 背景は百均の黒フェルト地。ボードに掛けて簡単なスタジオです。必要に応じてLED照明も、背景生地を変えればまた楽しめます。カメラはもちろん三脚に。もう山に三脚担いでいく体力はありません。このSLIKの三脚、2㎏もあるのです。安定は良いけれど重い、ローアングルの出来るアルミ三脚は鳥海山のどこかへ置き忘れてきました。


塞道絵幕

2023年01月18日 | 兎糞録

 今は全く見ることが出来なくなりました。塞道絵幕、全国にもあるものかどうか。

 資料館に写真パネルとして飾ってあるものです。現物は保管してあるようです。塞道絵幕とは何かといえば、下手な説明よりは解説パネルを撮影してきましたので、

 「大壽和里大祭事」、西瓜を割ることで「居座る」をかけるなど昔の人はインターネットなどなくとも、いやないからこそ知恵を働けせることが今の人以上だったのではないでしょうか。三方領地替といえば蕨岡大物忌神社の末社荘照居成神社、こちらも三方領地替に関連していますね。稲荷ではなく「居成」ですから酒井の殿様がそのまま居成ということにかけています。

 この塞道絵幕、残念ながら子供の頃も見たことはありません。近年何回か展示されたことはありましたが見ないで終わりました。もう二度と行事として催されることはないでしょうね、残念なことに。くだらない観光事業やるより、もっと自分たちの住むところの伝統を守る事に力を入れていかないと少しでも儲けようとする有象無象にすべてがむしられて食い荒らされた街で終わりです。碌な観光資源があるわけでなし、気まぐれで訪れる人の財布を当てにしてはいけません。住民の生活の基盤がしっかりしていない町に観光は成り立ちません。市と取り巻きはアホウばかりのようです。観光立地を目指そうとしているのですから。

 昨日資料館に行ったのはこちらを見るのが目的でした。

 私のような貧困層には縁もゆかりもありませんが母親の生家が芸妓置屋をやっていたという話もありましたので見に行ったわけです。

 実際に着ていた着物。

 すらすらと読、めません。


資料館まで

2023年01月17日 | 兎糞録

 図書館へ資料の返却ついでに資料館まで。企画展示に興味もあったけれど常設展もまた面白いです。ここには江戸時代の鳥海山の境界争い時の鳥海山張り抜き模型もありますけれど、その他にも面白いものがいっぱいあります。(撮影は届け出書いて許可済です。)

 鳥海山張り抜き模型。江戸時代矢島と蕨岡の間の山頂領有をめぐる争いで使用されました。この時以来山頂は現在の山形県のものとりました。

 痩せた人の胸を洗濯板の様な、といいましたけれどもう洗濯板のわかる人もいないかもしれません。

 これが何かはわかりますけれど、現物は見たことがありません。これは手回し式洗濯機です。

 ローラー式脱水装置の付いた洗濯機。我が家に初めてやってきた洗濯機はこれでした。

 炬燵の行火(あんか)です。櫓炬燵の中にこれ全体を入れます。

 ちょっと手振れですけれど、羽釜と奥には最初の頃の電気炊飯器。昔は竈に羽釜を置いて炭火で炊いていたのを覚えています。ご飯を炊いて一番おいしいのはガス炊飯器、IHよりずっと美味しいですよ。我が家はガス栓が丁度良いところに無いので電気炊飯器ですけれど。

 これも今の人にはなんだかわからないと思います。一般の家では使わなかったでしょう。商売やっていうところでなければ。氷を入れて冷やす冷蔵庫です。氷屋さんが毎日氷を配達していました。

 これは酒田凧の版木です。次々回に普段展示していない収蔵品の展示をするそうですので楽しみです。