さて、前編に続き自作「香盤表」のお話、本題です。
自作「香盤表」は絵コンテを書き終えて、それに照らし合わせて作成します。今作では4月頃から毎月、作り直してました。
作成には表計算用のソフトを使いました。
一番左の欄は時間軸、隣は演者さんの名前で出番に○。また、その横には服装の種類(AとかBとか)。一番右には必要事項です。
私の場合、基本1カットを15分で計算しています。
しかし、場合によっては2カットという事もあります。ですので、実質1カット7分30秒です。
(余談ですが、あるプロのディレクターの方に直接お話を伺う事があり、その方は1カット1時間使うと言ってました。すごいですね)
それで、実際、今作「プレゼント」では撮影してみてどうかと言うと、そうそう香盤表通りにはいきません。
それもそのはず、1カット撮影に最低でも3、4回撮るからです。もちろん、なるべく納得がいくまで何回も繰り返し撮ります。
しかしながら、撮影時間はだいたいどこかで帳尻をあわせてます。
早く終わる場合もあるし、若干の時間オーバーもありましたが、撮影はいつも無事に終わりました。
撮影がカットのもれや間違いがなく、すべて無事に終わるのも、「香盤表」を事前に何度も何度もチェックしたおかげであります。
何より撮影前日には、「香盤表」と「絵コンテ」を見て、現場のイメージを想像するのにも役立ちました。
「香盤表」作成はある意味、自主制作映画を作るのには一番楽しい作業なのです。
つづく
こんな感じで作ります。この日は時間をオーバーして、夜9時半頃まで撮影しました。